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2.1 ILLシステムの概要

ここでは,ILLシステムの概要について説明する。

■ ILLシステムとは

ILLシステムとは,図書館間で実施されている文献複写や現物貸借に関わる業務(図書館相互貸借:Interlibrary Loan)のうち,所在調査および通信連絡に関わる部分をシステム化したものである。

1つの依頼に対して1つのILLレコードが作成され,依頼館と受付館が相互に同一のレコードを参照・更新しながら処理が進行する。

なお,文献そのものを電子的に蓄積・送信するシステム(ドキュメント・デリバリー・システム)ではない。

■ ILLシステムの特長

■ ILLシステムでの処理概念図


■ 総合目録データベース(NACSIS-CAT)

総合目録データベースは,研究者の研究活動を支援するため,全国の大学図書館等にどのような学術文献(図書・雑誌)が所蔵されているかという目録所在情報が記録されているデータベースであり,目録システムにより構築されている。

この目録システムでは,参加図書館のオンライン共同分担入力により,迅速なデータ登録が行われ,最新の目録所在情報の提供を実現している。

ILLシステムでは,この総合目録データベースを参照することにより,最新の所在情報に基づいた依頼先の選定及び書誌事項の転記が可能である。

■ 参加組織ファイル(参加組織情報)

図書館等(参加組織)の名称や住所等,利用条件等の情報(レンディング・ポリシー)が収録されており,ILLシステムではその情報を参照しながら依頼先を選択できるようになっている。また,参加組織レコードの更新を行うことで,現在の自館のサービス状況を他館に伝えることができる。

■ ILLデータベースと他のデータベースとの関係

ILLデータベースは,複写ファイル(COPY)と貸借ファイル(LOAN)で構成されている。

複写ファイル・貸借ファイルに収められるILLレコードを作成する際には,他のデータベースのレコードを参照したり,ILLレコードへの転記に利用したりすることができる。ILLデータベースと他のデータベースとの関係は以下の通りである。


参照ファイルの種類

区分名称MARC名称MARC作成機関
図書JPMARCJAPAN/MARC(図書)国立国会図書館(NDL)
USMARCUSMARC(books)米国議会図書館(LC)
KERISB 韓國教育學術情報院(KERIS)
雑誌JPMARCSJAPAN/MARC(逐次刊行物)国立国会図書館(NDL)
BLMARCS 英国図書館原報提供センター(BLDSC)
USMARCSUSMARC(serials)米国議会図書館(LC)
KERISS 韓國教育学術情報院(KERIS)

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