4.5.6 検索上の注意
■ ISBNからの検索
セットものの資料に対して1つのISBNが付与され,出版物理単位それぞれに対してはISBNが付与されていない場合には,親書誌レコードがヒットしたり,セットに属する各出版物理単位が複数件ヒットしたりすることがある。
また,書誌レコードにISBNが記述されていなかったり,資料に誤ったISBNが記述されていたりすることもある。
ISBNから検索して,目的のレコードにヒットしなかった場合は,検索キーを変えて検索する必要がある。
書誌レコードにISSNが記述されていなかったり,資料に誤ったISSNが記述されていたりすることがある。目的のレコードにヒットしなかった場合は,検索キーを変えて検索する必要がある。
■ タイトルからの検索
- ヨミからの検索
ヨミは,レコードに記録された分かち書きの単位で,検索用インデクスが切り出される。
判断が難しい分かち書きの場合,分かち書きに「ゆれ」が生じる可能性がある。
ヒント
分かち書きについて詳しくは,『目録情報の基準』を参照。
- タイトルの漢字表記形の単語からの検索
漢字の単語単位の検索用インデクスは,レコードに記録されたタイトルの記述部分とヨミとを照合して作成される。このためヨミからの検索と同様に,分かち書きの単位に「ゆれ」があるものについては注意が必要である。
また,表記形とヨミとを正しく対応させることができない場合は,漢字の単語単位の検索用インデクスが正しく作成されないことがある。
求める書誌レコードがヒットしない場合,検索キーを変えて検索する必要がある。
- 階層のある書誌の検索
階層のある書誌の場合,親書誌レコードのタイトルと子書誌レコードのタイトルの両方を同時に入力して検索すると,総合目録データベースの書誌レコードにはヒットしない(参照ファイルにはヒットする場合がある)。
必ずどちらか一方のタイトルから検索のこと。
■ 責任表示からの検索
- 著者の標目形からの検索
書誌レコード中の著者名リンク<AL>には著者標目が記録される。個人名の著者標目は,原則として「姓,コンマ,スペース,名」という形で作成されるので,姓と名を区切って入力する必要がある。
団体名の著者標目は,内部組織まで含めた形で作成される。どちらにしても資料に記述されている表記で著者標目が作成されているとは限らないことに注意が必要である。また,著者の標目形の検索では,和洋どちらの目録規則に基づいて記述されているか,慎重に判断する必要がある。
- 資料に記録されている形からの検索
和資料の場合,タイトル及び責任表示に関する事項<TR>の責任表示は,情報源に記述されているままの形で著者の種類を示す語(著,共著,作,文 等)を付した形で記録される。そのため,役割表示を含む検索キーを指定する必要がある。前方一致検索もできる。
例)「菊地家達」と指定したが,検索できず,「菊地*」で再度検索
■ その他の注意事項
EXC文字に対応するローマ字がない場合,当該EXC文字をそのまま入力する必要がある(UCS未対応クライアントの場合)。
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