目録システムコーディングマニュアル


[目次]
[前ページ]2.0.5 付属資料
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2.0.6 更新資料

2.0.6A 〔適用範囲〕

 更新により内容に追加,変更はあっても,一つの刊行物としてのまとまりが維持されている資料に適用する。この入力基準を適用する更新資料は,加除式資料,内容更新のつど媒体(CD-ROM等)が差し替えられる電子資料等である。更新されるウェブサイト等のリモートアクセス資料は対象としない。単にバインダー形式で出版された資料や,バインダー等に紙片を年次(巻次)順に累積ファイルする資料は更新資料にはあたらないのでこの入力基準の対象としない。(→ 2.0.6 F1.1

2.0.6B 〔書誌レコードの作成基準〕

 原則として,図書資料の書誌レコードの作成基準に従う。ただし,次の点に留意する。

2.0.6C 〔データ要素の情報源〕

 原則として,最新状態の資料を記述の基盤とする。各データ要素の情報源は,次の優先順位とする。(→ NCR87R3 13.0.3.1)

 ア) 印刷形態のもの

 イ) 印刷形態以外のもの  関連する本マニュアルおよびNCR各章に規定するところによる。
 ただし,以下のデータ要素については,刊行開始時の資料も情報源とする。
 刊年(YEAR),出版・頒布等に関する事項(PUB)のうち出版年等(PUBDT),注記(NOTE),その他のタイトル(VT),著者名リンク(AL)

2.0.6D 〔データ記入及び記入例〕

 原則として,NCR87R3「第13章 継続資料」の更新資料についての規定に従い,そこに規定がなければ図書資料のデータ記入の方法に従う。ただし,次の点に留意する。

D1 (出版物理単位)

D1.1 VOL

 出版物理単位はVOLフィールドには記録しない。
 ただし,ISBNの説明語句をVOLフィールドに記録することができる。

D1.2 ISBN,XISBN

 刊行途中で変化があった場合は,最新のISBNを記録する。変化前のISBNはXISBNフィールドに記録する。

D2 (番号類(ISBN,XISBN以外))

D2.1 ISSN

 刊行途中で変化があった場合には,最新のISSNを記録する。変化前のISSNはOTHNフィールドに記録する。

D3 (タイトル及び責任表示に関する事項 TR)

D3.1 タイトル等

 刊行途中で変化があった場合は,最新のタイトル等を記録する。変化前のタイトル等はVTフィールドにコードOHを付して記録する。また,変更の情報とともに,NOTEフィールドにも記録する。(→ 2.0.6 E1

D3.2 責任表示

 刊行途中で変化があった場合は,最新の責任表示を記録する。変化前の責任表示はNOTEフィールドに記録する。また,必要に応じてALフィールドも作成する。(→ 2.0.6 E1

D4 (版に関する事項 ED)

 「版」等と表示されている場合でも,当該更新資料全体について別書誌(異版)との識別を示す「版表示」であるかどうかは慎重に判断しなければならない。
 加除紙片番号(差替のリーフナンバー)等を意味する場合は,「改版」とみなさず,記録しない。必要に応じて,ローカルデータに記録する。
 定期的な改訂,更新頻度を示す表示は,版表示として扱わない。更新頻度として注記する。(→ 2.0.6 D8.2
 刊行途中で版表示に変化があった場合は,最新の版表示を記録する。変化前の版表示についてはNOTEフィールドに記録する。

D5 (出版・頒布等に関する事項 PUB)

D5.1 出版地等,出版者等

 刊行途中で変化があった場合は,最新の出版地等,出版者等を記録する。変化前の出版地等,出版者等はNOTEフィールドに記録する。

D5.2 出版年等

 「刊行開始年,ハイフン,刊行終了年」と記録する。刊行中は,「刊行開始年,ハイフン(−)」と記録する。
 目録対象資料の標題紙等が差し替えられ,情報源に表示された出版年が明らかに刊行開始年とは考えられない場合には,刊行開始年を推定して,角括弧([ ])に入れて記録する。推定できない場合には記録しない。

D6 (形態に関する事項 PHYS)

 本項の規定は印刷形態のものに適用する。
 印刷形態以外のものは,関連する本マニュアルおよびNCR各章の規定にしたがう。

D6.1 数量

 ページ付けのある場合でも,ページ数は記録しない。専用バインダーがある場合は,記述の基盤とした状態の冊数を記録し「(加除式)」と付記する。専用バインダーがない場合は「冊(加除式)」と記録する。

D6.2 大きさ

 専用バインダーがある場合はバインダーの大きさを,専用バインダーがない場合は加除紙片の大きさを,センチメートル単位で記録する。保管するバインダーが私製の場合,バインダーの大きさは記録しない。
 記述の基盤とした資料全体で,出版物理単位によって大きさが異なる場合は,最小のものと最大のものをハイフンで結んで記録する。
 刊行途中で専用バインダーの差し替え等により資料全体の大きさに変化があった場合は,最新の状態での大きさを記録する。変化前の大きさについては,NOTEフィールドに記録する。

D7 (その他のタイトル VT)

 刊行途中でタイトルに変化があった場合は,変化前のタイトルを,コードOHを用いて記録する。また,変化についての情報とともに,NOTEフィールドにも記録する。(→ 2.0.6 E1

D8 (注記 NOTE)

D8.1 記述の基盤

 書誌レコードを作成または更新する場合は,記述の基盤とした時点を示す情報(年月次や加除紙片番号等)を必ず記録する。(→ 2.0.6 E1

D8.2 更新頻度

 更新頻度が資料に表示されている場合,表示されているままに記録する。

   NOTE:更新頻度: 年4回刊
   NOTE:更新頻度: 不定期更新

D8.3 タイトルの変化

 刊行途中でタイトルに変化があった場合は,その旨を,変化前のタイトル,変化のあった時点(年月次や加除紙片番号等)とともに記録する。(→ 2.0.6 E1

D8.4 責任表示の変化

 刊行途中で責任表示に変化があった場合は,その旨を,変化前の責任表示,変化のあった時点(年月次や加除紙片番号等)とともに記録する。(→ 2.0.6 E1

D8.5 版表示の変化

 刊行途中で版表示に対象範囲や主題が変わったことを示す変化があった場合は,その旨を,変化前の表示,変化のあった時点(年月次や加除紙片番号等)とともに記録する。

D8.6 出版地等,出版者等の変化

 刊行途中で出版地等,出版者等に変化があった場合は,その旨を,変化前の出版地等,出版者等,変化のあった時点(年月次や加除紙片番号等)とともに記録する。
 その他,出版に関する特徴的または変則的な事柄について記録する。

   NOTE:出版地の変化多し

D8.7 数量・大きさの変化

 刊行途中で専用バインダーの差し替え等により資料全体の数量・大きさの変化があった場合は,その旨を,変化前の大きさ,変化のあった時点(年月次や加除紙片番号等)とともに記録する。

D9 (書誌構造リンク PTBL)

 刊行途中に書誌構造に変化があった場合や,シリーズ番号に変化があった場合は,既存のデータを修正する。

D10 (著者名リンク AL)

 刊行途中で責任表示等に新たな著者標目を必要とする変化があった場合は,新しいデータを追加する。

2.0.6E 〔修正及び修正例〕

E1 修正

 更新により変化が生じた場合は,最新状態を記述の基盤としてTRフィールド等を書き換える。変化前の情報は原則として,変化のあった時点(年月次や加除式紙片番号等)とともに,NOTEフィールドに記録する。タイトルに変化があった場合は,コードOHを用いてVTフィールドにも記録する。

   (タイトル等変化以前)
  GMD: SMD: YEAR:1984  CNTRY:ja  TTLL:jpn  TXTL:jpn
  VOL: ISBN:      XISBN:    PRICE:
  TR:モモ・ウメ・スモモ・アンズ||モモ・ウメ・スモモ・アンズ
  PUB:東京 : 農山漁村文化協会 , 1984-
  PHYS:1冊 (加除式) ; 26cm
  NOTE:記述は刊行当初 (1984)による
  AL:農山漁村文化協会||ノウ サン ギョソン ブンカ キョウカイ
   (タイトル等変化後)
  GMD: SMD: YEAR:1984  CNTRY:ja  TTLL:jpn  TXTL:jpn
  VOL: ISBN:      XISBN:    PRICE:
  TR:モモ・ウメ・スモモ・プルーン・アンズ||モモ・ウメ・スモモ・プルーン・アンズ
  VT:OH:モモ ウメ スモモ アンズ||モモ ウメ スモモ アンズ
  PUB:東京 : 農山漁村文化協会 , 1984-
  PHYS:1冊 (加除式) ; 26cm
  NOTE:記述は追録第15号 (2000)による
  NOTE:タイトルの変更: モモ・ウメ・スモモ・アンズ (-追録第14号 (1999))→モモ・ウメ・スモモ・プルーン・アンズ (追録第15号 (2000)-)
  AL:農山漁村文化協会||ノウ サン ギョソン ブンカ キョウカイ

E2 修正手順

 既存の書誌レコードの記述の基盤より新しい状態の資料に基づいて修正する場合は,レコード調整のための連絡等は必要ない。その他の修正は,原則として,図書資料の書誌レコードの修正に準ずる。(→ 第21章 図書書誌レコード

2.0.6F 《注意事項》

F1.1

 「更新資料」は,日本目録規則1987年版改訂3版では,逐次刊行物とともに第13章「継続資料」で扱われることになったが,総合目録データベースでは,原則として,図書ファイルに入力する。(→ 「基準」2.2.1 図書と逐次刊行物

F1.2

 更新を予定せず単にバインダー形式で出版された資料は,通常の「図書」として書誌レコードを作成する。また,バインダー等に紙片を年次(巻次)等の順に累積的にファイルするだけの資料は,雑誌ファイルに入力する。

F2

 所蔵する資料の出版物理単位は,必要に応じて所蔵レコードに記録することができる。また,資料刊行中に購入を中止した場合は,所蔵レコードに加除の状態を示す必要がある。

      LDF:追録号数第77号 (平成2年)で加除中止

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