目録システムコーディングマニュアル


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2.2.3 PUB

2.2.3 A 〔形式〕

形式

  *1 製作地、製作者も含む。
  *2 2番目以降の出版地、頒布地等、出版者、頒布者等、日付の入力レベルは「選択」である。
  *3 出版地と出版者(あるいは頒布地と頒布者、製作地と製作者)との組合せが対になって一つのPUBフィールド内で複数回繰り返されることはない。そのような場合は、PUBフィールド自体を4回まで繰り返すことができる。

2.2.3 B 〔記述文法〕

記述文法

記述文法

記述文法

記述文法

 ※上記の文法によると、出版・頒布等の日付が選択的であるが、これは複数のPUBフィールドを持つ場合を想定しており、唯一の場合は、これを必ず記録する。

2.2.3C 〔NCR87Rの区切り記号の採否〕

 1.4.0.2(区切り記号法)は、ア)、オ)、カ)、ク)を除いて採用する。
 ア)のフィールド間の区切り記号については不採用とする。
 オ)の出版年・頒布年等の前に置く区切り記号については、コンマ、スペース(,△)ではなく、スペース、コンマ、スペース(△,△)を置く。
 カ)の製作項目(製作地、製作者、製作年)は、出版・頒布に関するデータ要素とは別に、PUBフィールドを繰り返したうえで丸括弧に入れて記録し、丸括弧の前にはスペースは置かない。
 ク)の製作年の前に置く区切り記号については、コンマ、スペース(,△)ではなく、スペース、コンマ、スペース(△,△)を置く。

2.2.3D 〔フィールド内容とデータ要素〕

 PUBフィールドには目録対象資料の出版地、頒布地等、出版者、頒布者等、出版年、頒布年等、及び製作項目(製作地、製作者、製作年)をデータ要素として記録する。

2.2.3E 〔データ要素の情報源〕

E1

 PUBフィールドのデータ要素の情報源はNCR87R2.0.3.2(各書誌的事項の情報源)の「ウ)出版・頒布等」の規定により、標題紙(標題紙裏を含む)、奥付、背、表紙とする。
 また、古刊本、古写本等の場合は、同じく2.0.3.2(各書誌的事項の情報源)の「ウ)出版・頒布等」並びに3.0.3.2(各書誌的事項の情報源)の「ウ)製作事項」の規定による。

E2

 複数の出版物理単位から成る資料の場合、データ要素の情報源は該当する目録対象資料の最初に刊行された資料(又は入手可能なもののうちの最初に刊行された資料)の所定の情報源による。最初に刊行された資料(又は入手可能なもののうちの最初に刊行された資料)以外に表示されている異なる出版に関する事項は、必要に応じてNOTEフィールドに記録する。

2.2.3F 〔データ記入及び記入例〕

F1 (出版地、出版者等)

 出版地、出版者等が複数表示されている場合は、顕著なもの、最初のものの順で、記録する。また、古刊本の場合、NCR87R2.4.2.1C(出版者,頒布者とするものの範囲)の規定により、奥付に表示されている最後の出版者か、見返しに表示されている最初の出版者から記録する。

PUB:江戸 : 須原屋伊八

 NCR87R(2.4.1.1B、2.4.2.1D)においては一つを選択して記録することとしているが、本システムにおいては、2番目以降の出版地、出版者等は、NOTEフィールドにではなくPUBフィールドに、記述文法に従って複数記録することができる。ただし、2番目以降の出版地、出版者等の入力レベルは「選択」である。

F1.1

 同一出版者に出版地等が複数表示されている場合

PUB:京都 ; 東京 : 三一書房 , 1949.5

F1.2

 同一出版地に出版者等が複数表示されている場合

PUB:名古屋 : 愛知県立大学 : 愛知県立女子短期大学 , 1990.2

F1.3

 出版地と出版者が組み合わせて複数表示されている場合、記録するときはフィールドを繰り返して記録し、一つのPUBフィールドにまとめたかたちでの記録はしない。

PUB:東京 : 東京朝日新聞社
PUB:大阪 : 大阪朝日新聞社 , 1931.1

 複数のPUBフィールドが作成された場合、出版年は最後の出版者に続けて記録する。

F1.4

 出版地、出版者のほかに、頒布地、頒布者が表示されている場合、記録するときにはフィールドを繰り返して記録する。

PUB:東京 : アジア図書館
PUB:東京 : アジアセンタ-21 (発売) , 1993.3

F1.5

 製作等に関する事項を記録する場合は、新たに一つのフィールドに記録する。その際、製作等に関する事項の全体を丸括弧(( ))でくくる。

PUB:大阪 : 大阪市 , 1991.3
PUB:([大阪] : 電通)
 (電通が大阪市の依頼により製作した場合)

F1.6

 出版地、頒布地等と出版者、頒布者等が所定の情報源上に表示されていない場合は、他の参考資料を基に調査、あるいは推定し、角括弧([ ])に入れて記録する。具体的な情報が記録できない場合は、それぞれ「[出版地不明]」、「[出版者不明]」と記録する。

PUB:[出版地不明] : [出版者不明] , [19--]

F1.7

 複数の出版物理単位から成る資料で、巻・冊次の途中から出版等に関する事項に変更が見られる場合、PUBフィールドには、該当する目録対象資料の最初に刊行された資料(又は入手可能なもののうちの最初に刊行された資料)の情報源上にある出版・頒布等に関する事項を記録する。変更後の出版・頒布等に関する事項については、NOTEフィールドに記録する。

VOL:首巻
VOL:第1
VOL:第3
VOL:第4
VOL:第5
PUB:東京 : 弘文館 , 1903.9-
PHYS:冊 ; 23cm
NOTE:第4以降の出版者: 吉川弘文館

F1.8

 古写本等の場合、NCR87R3.4.2.2A(記録の方法)の規定により、書写者は記録しない。必要に応じてNOTEフィールドに記録することができる。なお、書写者が転写者である場合は、書写者の後に「[写]」という用語を付して記録する。

F2 (出版年等)

F2.1

 複数の出版物理単位から成る資料の場合に、出版年が2年以上にわたるときは、刊行開始年と刊行終了年をハイフン(−)で結んで記録する。刊行中のときは開始年を記録し、ハイフン(−)を続ける。出版年が1年の中に収まる場合は、その年のみを記録する。

VOL:上
VOL:下
PUB:東京 : 東京創元社 , 1990

F2.2

 古刊本、古写本等の場合、NCR87R2.4.3.2A別法(記録の方法)、並びに3.4.3.2A別法(記録の方法)を採用し、表示されている出版年をそのまま記録し、西暦紀年をその後に補記する。

2.2.3G 〔フィールドの繰り返し〕

 出版地、頒布地と出版者、頒布者ないしは製作地と製作者が対となっている場合は、それぞれの対ごとにPUBフィールドを作る。その組合せが複数ある場合は、PUBフィールドを繰り返す。

2.2.3H (選択事項)

H1

 出版年、頒布年等については、月まで記録することができる。この際、出版年、頒布年等の後にピリオドを付して記録する。出版年が1年の中に収まる場合でも、月まで記録する場合には刊行開始年月と終了年月をハイフン(-)で結んで記録することができる。

PUB:東京 : 講談社 , 1990.1-1990.5

H2

 2番目以降の出版者、頒布者等を記録する際にはNOTEフィールドにではなく、PUBフィールドに記述文法に従ってフィールドを繰り返して記録する。参照レコード等から流用入力を行う場合は、この部分についての修正を行うかどうかは、インデックスを抽出するかどうかにより判断する。

PUB:東京 : 講談社 , 1994.3
NOTE:共同刊行: 講談社インターナショナル

2.2.3I 《注意事項》

I1

 一つのPUBフィールドに、出版地、頒布地等と出版者、頒布者等の対を繰り返して記録してはならない。繰り返し記録すると、「出版者;頒布地」の部分が一つの出版者名とみなされて、頒布地に対する検索キーが正しく作成されない。

(誤)
PUB:東京 : 国立国会図書館 ; 東京 : 紀伊国屋書店(発売) , 1989
(正)
PUB:東京 : 国立国会図書館
PUB:東京 : 紀伊国屋書店 (発売) , 1989

I2

 記述の基盤とした出版物理単位の情報源に表示されていない出版に関する事項を記録してはならない。
 例として、次のものがある。

 1)については、NOTEフィールドに当該出版事項を記録する。(→ 2.2.7 NOTE)

PUB:福岡 : 福岡国税局総務部調査統計課 , 1971.6-
NOTE:昭和59年度以降の出版者: 福岡国税局総務部企画課

 2)については、別書誌を作成する。(→ 0.4.1 新規レコード作成の指針、図書書誌レコード)

〔関連項目〕


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