目録システムコーディングマニュアル


[目次]
[前ページ]付録1.3 言語コード表
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付録1.4 タイトルの種類コード表

〔タイトルの種類〕

 タイトルの種類は、大別して3種類に分けられる。

〔コード表〕

 以下では、それぞれの種別におけるコードのアルファベット順にタイトルの種類コードを示す。

コード  タイトルの種類 
AB  1)  略タイトル(abbreviated title) 
KT  キータイトル(key title) 
AT  2)  副標題紙タイトル (added title page title) 
BC  裏表紙タイトル (back cover title) 
CL  奥付タイトル (colophon title) 
CP  見出しタイトル (caption title) 
CV  表紙タイトル (cover title) 
DT  識別タイトル (distinctive title) 
MT  題字欄タイトル (masthead title) 
OH  その他のタイトル (other title) 
OR  原タイトル (original title) 
PT  親書誌タイトル (parent title) 
RT  欄外タイトル (running title) 
ST  背表紙タイトル (spine title) 
TT  標題紙タイトル (title page title) 
RM  3)  ローマ字翻字タイトル (romanized title) 
TL  翻訳タイトル (translation of title by cataloging agency)  
UT  統一タイトル (uniform title) 
VT  異なりアクセスタイトル (variant access title) 

〔タイトルの種類の意味と使用法〕

 以下では、コードのアルファベット順に、それぞれのタイトルの種類の意味及び使用法を示す。

(1) AB(略タイトル)
 キータイトル(→8KT(キータイトル))を特定の省略法(ISO 4, Documentation - Rules for the Abbreviation of Title Words and Titles of Publications 及び List of Serial Title Word Abbreviations )に基づいて略記したタイトル。省略タイトルともいう。
 SIST-05(科学技術情報流通技術基準「雑誌名の略記」)に従って略記したタイトルを含む。
 ISDS(International Serials Data System)に登録されている省略タイトル及び書誌票(bibliographical strip)に表示されている省略タイトルについては、コード「AB」を使用する。
(2) AT(副標題紙タイトル)
 目録対象資料の副標題紙に表示されているタイトルのうち、TRフィールド(又はPTBLフィールドの中位の書誌単位のタイトル)に記録されない形。
 副標題紙タイトルについては、コード「AT」を使用する。
 逐次刊行物の場合は、初号あるいは所蔵最古号(記述の根拠となった号)に表示されている副標題紙タイトルに限り、コード「AT」を使用する。それ以降の号に表示されている副標題紙タイトルについてはコード「OH」扱いとする。
(3) BC(裏表紙タイトル)
 目録対象資料の裏表紙に表示されているタイトルのうち、TRフィールド(又はPTBLフィールドの中位の書誌単位のタイトル)に記録されない形。
 裏表紙タイトルについては、コード「BC」を使用する。
 逐次刊行物の場合は、初号あるいは所蔵最古号(記述の根拠となった号)に表示されている裏表紙タイトルに限り、コード「BC」を使用する。
(4) CL(奥付タイトル)
 目録対象資料の奥付に表示されているタイトルのうち、TRフィールド(又はPTBLフィールドの中位の書誌単位のタイトル)に記録されない形。
 奥付タイトルについては、コード「CL」を使用する。
 逐次刊行物の場合は、初号あるいは所蔵最古号(記述の根拠となった号)に表示されている奥付タイトルに限り、コード「CL」を使用する。
(5) CP(見出しタイトル)
 目録対象資料のテキストの最初の頁の冒頭(見出し)に表示されているタイトルのうち、TRフィールド(又はPTBLフィールドの中位の書誌単位のタイトル)に記録されない形。
 見出しタイトルについては、コード「CP」を使用する。
 逐次刊行物の場合は、初号あるいは所蔵最古号(記述の根拠となった号)に表示されている見出しタイトルに限り、コード「CP」を使用する。
(6) CV(表紙タイトル)
 目録対象資料の本来の表紙に表示されているタイトルのうち、TRフィールド(又はPTBLフィールドの中位の書誌単位のタイトル)に記録されない形。
 表紙タイトルについては、コード「CV」を使用する。
 逐次刊行物の場合は、洋雑誌資料の、初号あるいは所蔵最古号(記述の根拠となった号)に表示されている表紙タイトルに限り、コード「CV」を使用する。
(7) DT(識別タイトル)
 目録対象資料が書誌レコードの作成単位とはならない場合の、当該資料中に表示され、かつ当該資料にのみ固有のタイトル。
 例えば、雑誌書誌ファイルに登録される逐次刊行物の書誌レコードにおいては、個々の巻号に固有のタイトルは識別タイトルである。
 識別タイトルについては、コード「DT」を使用する。
 また、当該識別タイトルに対応する巻次年月次を、タイトルの直後にピリオド、スペースを区切り記号として記入する。
(8) KT(キータイトル)
 ISDSにおいて、ISSNと一体となって登録されているタイトル。
 キータイトルについては、コード「KT」を使用する。
(9) MT(題字欄タイトル)
 目録対象資料の題字欄に表示されているタイトルのうち、TRフィールド(又はPTBLフィールドの中位の書誌単位のタイトル)に記録されない形。
 題字欄タイトルについては、コード「MT」を使用する。
 逐次刊行物の場合は、初号あるいは所蔵最古号(記述の根拠となった号)に表示されている題字欄タイトルに限り、コード「MT」を使用する。
(10) OH(その他のタイトル)
 目録対象資料中に表示され、かつTRフィールド(又はPTBLフィールドの中位の書誌単位のタイトル)に記録されないタイトル(〔コード表〕中の2)のグループ)のうち、他の12個のタイトルの種類(AT、BC、CL、CP、CV、DT、MT、OR、PT、RT、ST及びTT)のいずれにも該当しない形。例えば、簡略タイトル(half title)、製本者タイトル(binder's title)、並列タイトル(parallel title)のうち、TRフィールド(又はPTBLフィールドの中位の書誌単位のタイトル)に記録されないタイトルや、逐次刊行物の場合、初号あるいは所蔵最古号(記述の根拠となった号)より後の巻号から表示されるタイトルや、複製時に新たに付与されたタイトル等は、その他のタイトルである。
 その他のタイトルについては、コード「OH」を使用する。
 コード「OH」の使用に際しては、そのタイトルの表示箇所をNOTEフィールドに記録する。逐次刊行物の場合、初号あるいは所蔵最古号(記述の根拠となった号)以降の号に表示されているタイトルについては、そのタイトルが表示されている、あるいは表示が開始された巻号についてもNOTEフィールドに記録する。
(11) OR(原タイトル)
 目録対象資料が翻訳、複製、改訂等である場合の、当該資料中に表示されている原本のタイトル。
 翻訳、複製、改訂等が原本以外から行われている場合は、翻訳、複製、改訂等の直接の対象となったテキストのタイトルをも原タイトルとみなす。
 目録対象資料中に表示されている原タイトルについては、コード「OR」を使用する。
(12) PT(親書誌タイトル)
 逐次刊行物の書誌レコードにおける集合書誌単位のタイトルのうち、TRフィールドに記録されない形。
 親書誌タイトルについては、コード「PT」を使用する。
(13) RM(ローマ字翻字タイトル)
 目録担当者が作成する、次の種類のタイトル標目。  ローマ字翻字タイトルについては、コード「RM」を使用する。
(14) RT(欄外タイトル)
 目録対象資料の各頁の欄外(最上段又は最下段)に反復して表示されているタイトルのうち、TRフィールド(又はPTBLフィールドの中位の書誌単位のタイトル)に記録されない形。
 欄外タイトルについては、コード「RT」を使用する。
 逐次刊行物の場合は、初号あるいは所蔵最古号(記述の根拠となった号)に表示されている欄外タイトルに限り、コード「RT」を使用する。
(15) ST(背表紙タイトル)
 目録対象資料の本来の背表紙に表示されているタイトルのうち、TRフィールド(又はPTBLフィールドの中位の書誌単位のタイトル)に記録されない形。
 背表紙タイトルについては、コード「ST」を使用する。
 逐次刊行物の場合は、初号あるいは所蔵最古号(記述の根拠となった号)に表示されている背表紙タイトルに限り、コード「ST」を使用する。
(16) TL(翻訳タイトル)
 目録担当者が作成する、次の種類のタイトル標目。
(17) TT(標題紙タイトル)
 目録対象資料の標題紙に表示されているタイトルのうち、TRフィールド(又はPTBLフィールドの中位の書誌単位のタイトル)に記録されない形。
 標題紙タイトルについては、コード「TT」を使用する。
 逐次刊行物の場合は、和雑誌資料の、初号あるいは所蔵最古号(記述の根拠となった号)に表示されている標題紙タイトルに限り、コード「TT」を使用する。
(18) UT(統一タイトル)
 目録担当者が作成する、次の種類のタイトル標目。  これらの統一タイトルについては、コード「UT」を使用する。
(19) VT(異なりアクセスタイトル)
 目録担当者が作成する、次の種類のタイトル標目。  例えば次のような形(目録対象資料中に表示されていない場合)がこれに該当する。  異なりアクセスタイトルについては、コード「VT」を使用する。

《注意事項》

 タイトルの種類の意味及び使用法は、「 USMARC Format for Bibliographic Data 」の「20X-24X Title and Title ?Related Fields」及び「740 Added Entry-Variant Title」を基に、学術情報センターが独自に定めたものである。

 以前のタイトルの種類コード表に掲載されていた次の6つのコードは、使用してはならない。

 簡略タイトル(half title)については、コード「AB」を選択してはならない。代わりに、コード「OH」を使用する。

 製本者タイトル(binder's title)については、コード「CV」や「ST」を選択してはならない。代わりに、コード「OH」を使用する。

 原則としてコード「CV」は和雑誌書誌レコードの記述に使用してはならない。同様に、コード「TT」は洋雑誌書誌レコードの記述に使用してはならない。
本来、和雑誌の場合の表紙タイトル、洋雑誌の場合の標題紙タイトルは、これらのコードを付与してVTフィールドに記入するのではなく、TRフィールドに記入すべきものである。

 逐次刊行物の初号あるいは所蔵最古号(記述の根拠となった号)よりも後の巻号において表示されているタイトルのうち、TRフィールドに記録されない形については、その表示箇所のいかんを問わず、コード「OH」を使用する。

 コード「OH」の使用に際しては、そのタイトルの表示箇所をNOTEフィールドに記録する。
 逐次刊行物の場合、初号あるいは所蔵最古号(記述の根拠となった号)以降の号に表示されているタイトルについては、そのタイトルが表示されている、あるいは表示が開始された巻号についてもNOTEフィールドに記録する。

 目録対象資料の原タイトルを当該資料以外の情報源から得た場合は、コード「OR」を選択してはならない。代わりに、コード「VT」を使用する。
逐次刊行物の場合、複製資料の原本のタイトルにコード「OR」を付与してVTフィールドに記入してはならない。
 逐次刊行物の場合、複製資料は原本の単位で書誌レコードを作成し、原本のタイトルをTRフィールドに記入するため、原本のタイトルをVTフィールドに記入することはありえない。複製時に付与されたタイトルをコード「OH」を付与してVTフィールドに記入する。

 図書書誌レコードにおいては、コード「PT」を使用してはならない。
 図書書誌レコードにおいての親書誌タイトルは、PTBLフィールドに記入しなければならない。

 ローマ字翻字タイトルについては、コード「TL」を選択してはならない。代わりに、コード「RM」を使用する。

 また、目録対象資料に表示されている、タイトルのローマ字翻字形は、その表示箇所に対応するコードを付与してVTフィールドに記録するか、並列タイトルに該当するならTRフィールドあるいはPTBLフィールドの中位の書誌の記述部分に並列タイトルとして記録する。

 コード「TL」及び「UT」の使用法については、別途検討を行う。


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