オンライン・システム・ニュースレター No.8 (1987.08.31)


目録システムの仕様改訂について


 学術情報センターでは、目録・所在情報サービスを昭和60年度から開始し、現在に至っておりますが、当目録システムは接続館システムとのインタフェース上に問題の多いこと、 画面遷移、コマンド数の多さ等による作業負荷が大きいことなどの問題点が運用の過程で次第に明らかになり、利用者の間から改善への要望が高まってきました。
 センターでは、この要望について検討の結果、典拠リンクの任意化及び書誌構造の2階層化、 という目録システムの仕様改訂を正式に決定致しました。
 これに伴い、従来からデータ入力の指針とするために作成し、提供してきた「目録情報の基準」 も部分的に改訂します。
 今回の改訂は、これまでになく大きなものとなり、接続館側のシステムに影響をおよぼす ことが考えられます。システムの点検、基準の運用準備等を早期に進めていただくため、 オンライン目録システムの仕様改訂及び「目録情報の基準」の改訂条項を報告します。


T 目録システムの仕様改訂


1. 典拠リンクの任意化


1.1. 概要

ア 典拠リンクの任意化は、著者名典拠リンク、統一書名典拠リンク及びからも見よ
 リンクを任意とするものである。
イ 既にリンクが形成されているものの修正は、現行のままとする。

1.2. オンライン目録システム仕様改訂
 REGISTER,SAVE,CHOOSEコマンドを投入すると、目録システムは次のように動作する。

┌────────────────┬───┬───┬───┐
│                │ AL │ UTL │ SAF │
├────────┬───────┼───┼───┼───┤
│既にリンクが形成│修正した場合 │ ○ │ ○ │ ○ │
│されているもの ├───────┼───┼───┼───┤
│        │修正無し   │ × │ × │ × │
├────────┴───────┼───┼───┼───┤
│リンクがけいせいされていないもの│ × │ × │ × │
└────────────────┴───┴───┴───┘
 (注)
 ア 修正とは、標目形、その読み、リンク先のIDの修正である。
 イ 「○」は著者名典拠画面、統一書名典拠画面にシステムが遷移することを、
   「×」は画面遷移しないことを示す。
 ウ  LINKTOコマンドのい能は現行どおりである。

2. 書誌構造の2階層化


2.1. 概要
 構造の概念はこれまでどおりであるが、総合目録データベースでは、最上位の集合書誌 単位と単行書誌単位とを書誌レコードとして作成する。
 最上位の集合書誌単位を収録したレコードを親書誌レコード、単行書誌単位を収録した レコードを子書誌レコードとする。
 最上位の集合書誌単位と単行書誌単位以外の集合書誌単位(中位の書誌単位)の標題及び 責任表示等を、子書誌レコードのPTBLフィールドの番号等の位置に上位から記録すること により構造を表現する。


2.2. PTBLフィールドの記述文法


ア 記述文法   (資料一l)
イ 3階層の表現例 (資料一2)


2.3. オンライン目録システム仕様変更
 書誌構造の2階層化に伴って、以下のように目録システムの仕様変更を行う。


ア 番号等の入力有効領域を、180バイト(現行)から600バイトに変更する。
イ 構造の種類の入力有効領域を1バイト(現行)から8バイトに変更する。これにより
 構造の種類を最大8個まで入力し、中位の書誌単位をも含めた構造を表現することが
 できる。
  <例> a a b a
ウ データベース内では、番号等の情報を番号等のフィールドにそのまま納める。
 読みの部分も、データベース内にフィールドを分けて納めない。


2.4. データベースの変更
 オンライン目録システムの仕様改訂に伴って、総合目録データベース、参照マークを変更する。


2.4.1. 総合目録データベース
  3階層以上となっているものは、資料一lの記述文法に従ってセンター側で全て2階層に変更する。


2.4.2. 参照マーク
 JP/MARC,TRC/ MARCについては、3階層で表現されているものがあるので、定期更新プログラム を修正し、再ロードする。


3. 実施時期
 オンライン目録システムの仕様改訂は、第1期(典拠リンクの任意化)、第2期(書誌構造の2階層化) の2回に分けて段階的に実施する予定です。
 第l期、第2期lとも10月上旬以降を予定していますが、実施時期が決まり次第、おってお知らせ します。


II 「目録情報の基準」の改訂

 目録システムの変更に伴い、「目録情報の基準」を改訂します。基準の改訂は現行の基準と改 訂による変更を対応させた「「目録情報の基準」改訂条項」 を設けることとし、これに示すような形式で運用します。


III No. 5の訂正

 No. 5のオンラインシステムC&R( 特集: 「目録情報の基準」の運用について」の「5. 典拠 レコード」において、以下のようにお知らせしていました。


質問19 SAFが多数あるLC参照レコード(団体名)は、「基準」どおりに入力するのが困難。


(回答)

 SAFでリンクすべき相手の典拠レコードがNCデータベースにない場合は、SAFのフィールド を削除してもよいこととします。

 今回のオンライン目録システムの改訂でSAFのリンクづけは任意となりますので、入力が 困難な場合にはリンクづけを行わなくても良いことになります。
 従って、システム改訂後は入力が困難な場合にもSAFフィールドの削除は行わないで下さい。