オンライン・システム・ニュースレター No.14 (1988.04.30)


オンラインシステム C & R


 最近寄せられたオンラインシステムC&Rのうち、「目録情報の基準」に関する質問、意見について回答します。


(1) ロシア語資料の入力について
 ロシア語資料の入力は、原則として表記の通りとします。ただし、運用の面(目録用端末機のキリル文字入力機能等)から、参照LC/MARCを流用入力する場合は翻字形入力可とします。この場合、目録検索時の便宜を考慮し、TRフィールドは可能な限り表記の通りとして下さい。
 (注)TRフィールドにキリル文字と翻字形が混在する可能性がありますので、目録検索時には注意して下さい。


(2) 物理単位フィールドを持つ書誌レコードの運用について
 現システムでの物理単位フィールド(VOL〜XISBNフィールド)の繰り返し回数は255回までとなっています。ただし、この繰り返し回数は絶対的なものではなく他のフィールドも含めた1書誌レコードの情報の総和の影響を受けます(現在、システムの1書誌レコードの情報量の制限は、4,566バイトとなっています)ので、レコード中の情報量が多い程繰り返し回数は少なくなります。
 現在、このことが原因で物理単位フィールドを多く持つ書誌レコードに対して新規に物理単位フィールドを追加出来ないという問題が発生しています。
 そのため、運用の面を考慮して、当面システムの制限上1書誌レコード中の物理単位フィールドの繰り返し回数は30回(書誌レコードの情報量が多い場合には30回未満となることがあります。)を目安とし、制限を越えるものについては別書誌レコードを作成して運用することとします。
 なお、その場合、巻冊次等が複雑な資料(巻次に枝番が存在する等)、または、30回未満で繰り返し不可能となった書誌レコード等の理由により入力に問題が生じた場合は、センター宛に書誌レコード及びその情報源を送付し、問題を解決するものとします。
 また、既に物理単位フィールドの繰り返しが30回を越えている書誌レコード(和図書77件、洋図書33件)のうち、明らかに接続館側の入力に影響を及ぼすと思われる書誌レコードについては、6月30日までにセンター側でレコードの分離等の処置を行います。
 ただし、上記の処置はあくまで当面の対策です。根本的な解決策については、別途センター側で案を作成します。センター案が出来次第、接続館に対してアンケートをとり、意見をお聞きします。


(3) 書誌レコードの作成単位について
 書誌単位に関連する質問、意見についてNo. 5(1987.2.27) の『特集:「目録情報の基 準」の運用について』でお答えしましたが、ここではさらに運用上問題となっている点についてお答えします。また、併せて目録登録時に留意すべき点についてお知らせします。

  1. CWフィールドの記述について
     現在、総合目録データベース中にはCWフィールド(内容著作注記)に多巻ものの各巻書名(子書誌レコードとすべきもの)を記述した書誌レコードが見受けられます。
     「目録情報の基準」のp.33「4.3.3 構成部分である著作の表現」が示すように、CWフィールドは、例えば1冊の資料に複数の著作(構成部分)を含むような場合にその著作からのアクセスを可能にするため、その内容著作(著作の標題及び責任表示)を記述するためのフィールドです。
     多巻ものの各巻書名はこの「構成部分」には該当しません。
     多巻ものの「固有の標題」をこのフィールドに記述しないよう、各参加館の目録担当者の再確認をお願いします。
     特に、参照LC/MARC中には各巻書名がCWフィールドに入っているレコードがありますので、流用入力時には注意が必要です(例-1)

     


  2. 多巻ものの各巻の内容を表す標題関連情報について
     現在の総合目録データベースでは、「固有の標題」の解釈に "ゆれ"がみられます。
     「固有の標題」となるか否かは「目録情報の基準 解説」の P. 82〜83『4.2 「固 有の標題」でないもの』を例外なく適用し運用していきたいと思います。
     したがって、多巻ものの各巻の内容を表す標題関連情報で『4.2 「固有の標題」でな いもの』の表に該当しないものについては、「固有の標題」とみなします。
     例えば、以下に示す様な資料がそれにあたります(例-2) (例-3)。

     


  3. 逐次刊行物を図書として目録登録する場合
     「目録情報の基準」の p.24「2.2.1.1 図書と逐次刊行物」が示すように、図書及 び雑誌(終期を予定せず逐次刊行される資料)の原則は次のようになっています。
    ア 原則として図書扱いとするもの
    モノグラフシリーズ、刊行頻度の極端に低い逐次刊行物、ルーズリーフでさしかえるものなど
    イ 原則として雑誌扱いとするもの
    年報(モノグラフシリーズではない)、年鑑、要覧、Advanceものなど

     現段階では、各接続館の慣習及び体制から雑誌扱いとすべきものも図書扱いで目録登録されるケースがありますが、「物理単位フィールドを持つ書誌レコードの運用について」でも記したように、システムに制限があるため、雑誌扱いとすべきものは原則として入力しないよう御協力下さい。
     ただし、逐次刊行物で、逐刊タイトルの他に各巻の内容を表す標題関連情報を持つようなものについては、以下の例のように図書として入力することが可能です。 (例-4)

     


  4. 情報源について
     情報源とは、書誌記述に際し、記述対象資料の書誌的事項を記録する場合の拠り所となるものをいいますが、ここでは、書誌単位を決定するための情報源について記します。
     書誌単位の決定は、目録規則でいう情報源の、標題紙(標題紙裏を含む)、奥付、背、表紙から行います。
     現在、総合目録データベース中には、目次等からの情報を「固有の標題」として位置づけ、書誌レコードを作成したケースがあります。
     目次の情報を必要とする場合は、NOTEフィールドに記録して下さい。(例-5)。
     また、(例-6)は、奥付に「固有の標題」となる標題関連情報が存在するケースです。奥付の情報も書誌単位を決定する根拠とします。

     


  5. 書誌単位のとり方が異なる場合等の目録登録について
     目録システムでは、目録登録時に、既に書誌レコードが総合目録データベース上に登録されている場合にはその書誌レコードを使用し、新規に書誌レコードを作成しないのが原則です。従って、既に登録されている書誌レコードについて、書誌単位のとり方が異なる場合にも、その書誌レコードを採用して下さい。
     新規に別書誌レコードを作成することは、重複レコード防止のためにも行わないで下さい。
     レコードの修正が必要な場合には、当事者間(p.44「6.目録所在情報サービス 事務連絡窓口一覧表」参照)で調整を行った後に修正を行って下さい。
     なお、当事者間での調整が困難な場合には、当該レコードの画面ハードコピー、情報源のコピー及び修正案をセンター宛に送付して下さい。