オンライン・システム・ニュースレター No.19 (1989.07.28)


和雑誌目録システムの書誌データ記入について


 目録所在情報サービスのうち、「和雑誌目録登録」業務は昭和63年1月より、「洋雑誌目録登録」業務は同年7月よりそれぞれ運用を開始いたしました。また、同年3月には、 ながらく暫定処置としてきた「目録情報の基準(雑誌書誌・所蔵ファイル関連分)」を正式に制定し(「オンライン・システムニュースレター」No.14pp.30-43参照) 、現在、登録業務の実際に関わる記入細則、具体的処理方法などについてまとめた「コーディングマニュアル」の作成に取り組んでおります。この「コーディングマニュアル」の完成には、 まだしばしの日数を要する見込みです。
 しかしながら、すでに入力を開始している参加組織からの要望もあり、また前号でもお知らせした「学術雑誌総合目録・和文編」新版編集のためのデータ調査も近づいておりま すので、「コーディングマニュアル」の刊行に先立ち、和雑誌書誌データ記入に関する基本的な留意点についてとりまとめました。入力にあたっては、以下の指針に従ってください。


  1. 書誌レコード作成単位
     「目録情報の基準」6.2.3, 6.2.3.1に従い、以下のような場合にはそれぞれ別個 の書誌レコードを作成することとします。

     ア 本標題(部編名を含む)が変遷したもの1)。
     イ 版表示の異なるもの2)。
     ウ 資料種別(形態)の異なるもの3)。
     エ 複製・原本代替資料。
     オ 合冊誌、合刻複製版に収録されている、各逐次刊行物。
    加えて、
     カ 本体とは別に独自の巻号次を持つ付録(「ジュリスト増刊」、「別冊ジュ
      リスト」など)
     キ 部編表示の異なるもの。


    •  標題関連情報の変更は変遷とは認めませんが、標題関連情報が本標題と同等のもの(例えば、本標題が簡略形で標題関連情報がその完綴形、等)である場合は、この変更を変遷とみなします。
       責任表示の変更も、通常は変遷とは認めませんが、標題が一般的で責任表示なしでは他書誌との識別が困難なもの(「紀要」、「研究報告」など)の場合は、責任表示の変更も変遷であるとみなします。
    •  巻次年月次と同等な版表示(1989年版など)、定期的改訂を示す版表示(上半期改訂版など)は巻号次とみなすので、これらの相違は別書誌とする根拠とはなりません。
    •  同一資料で、部分的に形態を異にするもの(本体が印刷形態で、索引がマイクロ形態であるものなど)の場合は、それぞれを別書誌にはしません。

  2. 標題
     情報源は初号の表紙です。初号を所蔵していない場合は入手できるものの最初の号を用いますが、このときは必ず根拠とした号について注記してください。
     表紙を持たない資料については、標題紙、背、奥付、題字欄を(この優先順位で)情報源とし、必ず情報源とした箇所について注記してください。


  3. 責任表示
    •  情報源は、表紙、標題紙、背、奥付、題字欄とし、これらに表示されているもののうちから最も適切な表示を選んで下さい。
    •  TRフィールドの責任表示の項には、主に、編集団体を(「-編」などの役割表示が表記されていれば、それと共に)記入してください。「編集者」として表 示されていても、それが編集団体の単なる代表者である場合はこれを採用せず、編集団体名を記入してください。
       個人編者はTRフィールドには記入せず、NOTEフィールドに「編者表示」として記入してください。
    •  責任表示の冒頭に表示されている、法人組織を表す語(「株式会社」、「社団法人」など)は省略してください。
       また、NCR87の14.1.5.2Bに示されている「たんに編集実務を担当するその団体(編者)の内部組織名」の扱いについては、これを省略しないでください。
    • 責任表示のヨミは、TRフィールド中には記入しないでください(「オンライン・システムニュースレター」No.18p.10参照)。
    •  責任表示の変更があった場合には、NOTEフィールドに「責任表示変更」として記入してください。
    •  TRフィールドに入れなかった個人編者、変更後の責任表示でも著者名典拠(ALフィールド)を作成してください。
       また、ALフィールドにはヨミを必ず入れてください。


  4. 出版事項
     複数の出版者が表示されている場合、顕著なもの、最初のものの順で出版者(および対応する出版地)を1つだけ選択してください。
     出版年は、初号の出版(発行)年を西暦に直し、末尾にハイフンを付けて記入します。すでに完結しているものの場合は、ハイフンのあとに続けて終号の出版(発行) 年を西暦に直したものを記入します。
     出版年データは、VLYRフィールドの年次データとまったく同一であっても省略せずに、必ず記入してください。 さらに詳細な点については、「学術雑誌総合目録・和文編」の「データ記入要項」の形でまとめる予定です。