オンライン・システム・ニュースレター No.20 (1989.10.16)


目録システムに関する最近の質問書から


(1) 本書名の取り扱いについて


Q:
 「教養課程物理学」のような書名は、そのまま記述するのか、レイアウトによって扱いが異なるのか。
A:
 「教養課程」が冠称とみなせる場合は、国立国会図書館の適用細則に従い、標題関連情報(副書名)に準じて記入します(TR:物理学△:△教養課程...)。
 冠称とみなせない場合は、直接形で記入します。間の空白については、通常はつめて記入します(TR:教養課程物理学...)。ただし、空白をつめることによって意味 が曖昧になったり著しく元の形を損なってしまうような場合は、空白を含んだ形で記入を行います。例えば、「TURBOCプログラミング入門」のような書名は、以下の 形で記入します(TR:TURBO△Cプログラミング入門...)。

(2) 著者名典拠(団体名)における参照形について


Q:
 目録情報の基準によれば団体の内部組織はそれぞれの形を標目としてレコードを作成することになっているにもかかわらず、上位団体の参照形として処理されている例が目につく。そのような方法が許されるのか。例えば、「HDNG:経済企画庁物価局」として作成されるべきところが、「HDNG:経済企画庁」のSFにしか記入されていないレコードが存在する。
A:
 このような場合は、内部組織のレベルで著者名典拠レコードを作成します。従って上記例は、「HDNG:経済企画庁物価局」のレコードを作成し、「HDNG:経済企画庁」のレコードから「SF:経済企画庁物価局」の形を削除する必要があります。さらに、誤って「HDNG:経済企画庁」にリンクされている書誌レコードがあれば、著者 名リンクの付替作業が発生します。
 なお、「HDNG:経済企画庁物価局」のレコード中で「SF:経済企画庁.△物価局」のように副標目形を記録することができます。この方法によって、著者名典拠検索 において「経済企画庁」の入力を行うことにより、内部組織レベルのレコードをも一括して検索することが可能となります。

(3) LC番号による検索について


Q:
 UKMARC、およびUKMARCからの流用で作成されたレコードにおいて、LCCNが8桁完全に記入されていないものがある。これらのレコードについてはLCCN による検索時にヒットしないため、重複書誌が作成されるおそれがある。
A:
 この件については、今年度のシステム開発において対策を行う予定です。進捗状況等については、今後のニュースレターで逐次お知らせする予定です。
 なお、LCCN(他にもISBN等の一意番号)での検索は、効率よく検索を行えるため多用される傾向がありますが、オリジナル入力等の状況によっては必ずしもレコー ド中にそれらの番号が記入されているとは限りません。従って、LCCN等による検索で既存レコードでなく参照レコードにヒット(または完全にノーヒット)した場合は、書名と著者名の組み合わせ等、他の検索キーによる再検索を必ず行うよう注意してください。

(4) 入力レベルについて


Q:
 コーディングマニュアルの1.0.1では、入力レベル「選択」の項目における目録担当者の恣意的な選択が否定されているが、自館で「データ記入を行わない」という選択をした場合、容易に記入が可能でも、絶対にデータ記入を行ってはならないのか、また、流用入力時には該当するデータを削除する必要があるのか。
A:
 当該条文の表現が未熟なために混乱を招いてしまったことをお詫びします。当該条文(および注意事項)は、「選択」の判断は各参加組織の目録作成方針の反映であり、一人一人の目録担当者が独断で選択してはならない旨を示したものです。また、総合目録データべースの性格上、当該参加組織の選択したレベル以上に記入されたレコードにつ いて、レベルダウンになるようなレコード修正(および流用入力)は認められません。
 以上の点を踏まえ、各目録担当者は、その参加組織の方針に従いつつ、レコード内容がより正確に豊富になる方向でのレコード登録をお願いいたします。原則として「データ記入を行わない」参加組織においても、容易に記入が可能なら「データ記入を行う」方針を採ることもあるでしょうし、逆に、「データ記入を行う」方針を採っていても、参考文献類の徹底的な調査によってはじめてデータ記入が可能となるようなケースについては「データ記入を行わない」例外規定を設けることは、当然考えられることです。
 なお、コーディングマニュアルの該当条文等については、次号以降のニュースレター付録において、差替え頁を刊行する予定です。

(5) VOLフィールドにおける巻次の補記について


Q:
 以下のようなレコードを散見するが、1〜7の番号付けの根拠は目録対象資料には見出せず、レコード作成館が自館の排架の都合で補記しているように思われる。このようなデータ記入の方法は認められるのか。
  VOL: [1]
  〜
  VOL: [7]
  PHYS:7 v.in12...
  〜
  NOTE: [3]UnitedProvincesofAgraan
    dOudh:1.Theprovinces;rivers,
    mountains,...

A:
 続巻が刊行された場合の正巻について[正]と補記するのは正しい方法ですが、その場合に正巻を[1]、続巻を[2]とすることが認められないことはお分かりいただけると思います。ニュースレターNo19において「VOLフィールドには識別可能な最低限の情報を記入するにとどめ」るとしたことと、笆レ録情報の基準繧ナ「巻次等がない場合は、[]に入れてこれを補記する」という条文からの拡大解釈で、巻次等があるにもかかわらず、巻次が長いからという理由で上記のような方法がとられたものと推察されます。上記例のような場合は、正しく巻次をVOLフィールドに記入してください。