オンライン・システム・ニュースレター No.22 (1990.01.29)


目録システムに関する最近の質問書から


(1) 著作の合綴について


Q:
 1著作が複数冊にまたがって出版され、そのうちの一部が他の著作と合綴されている場合の書誌作成単位はどのようにすればよいか。(ただし、各著作名は標題紙上に 表示されている)
A:
 合綴書については、各書名をTRフィールドに記入する形で、書誌レコードを作成します。分冊刊行されている他の部分については、必要があれば注記を行います。
 その著作だけで分冊刊行されている部分については、書誌レコードを作成し、分冊の情報をVOLフィールド等で表現します。合綴されている部分については、必要が あれば注記を行います。
 具体例で示すと、以下のようになります。


下記,「正しい例」につきまして差し替えを行いました。
ニュースレターNo.49目録情報に関する質問書から(図書)(訂正)もご覧ください。

 [正しい例]
┌──────────────────────────────────────┐
│和図書書誌詳細表示  (教育用) NC          1/   1       │
│>:                                     │
│<BN03447558>                                 │
│GMD: SMD: YEAR:1984 CNTRY:ja TTLL:jpn TXTL:jpn ORGL:           │
│VOL:1 ISBN:      PRICE:3500円                     │
│VOL:2 ISBN:      PRICE:3500円 NBN:JP84053725              │
│TR:自由との契約 / 五味川純平著‖ジユウ トノ ケイヤク            │
│PUB:東京 : 三一書房 , 1984.7-8                       │
│PHYS:2冊 ; 23cm                               │
│PTBL:五味川純平著作集‖ゴミカワ ジュンペイ チョサクシュウ <BN03407699>    │
│   第4-5巻//b                               │
│AL:五味川, 純平‖ゴミカワ, ジュンペイ <DA00837404>              │
│CLS:NDC8:913.68                               │
│CLS:NDLC:KH97                                │
└──────────────────────────────────────┘
 その著作だけで分冊刊行されている部分は、上図のようになるが、その著作の第3分 冊が別の著作と合綴されると、次のように表現しなければならない。
┌──────────────────────────────────────┐
│和図書書誌詳細表示        NC          6/   9      │
│>:                                     │
│<BN03447762>                                 │
│GMD: SMD: YEAR:1984 CNTRY:ja TTLL:jpn TXTL:jpn ORGL:           │
│VOL:           ISBN:      PRICE:3500円 NBN:JP85008448    │
│TR:自由との契約(3) ; 歴史の実験 / 五味川純平著‖ジユウ トノ ケイヤク ;   │
│  レキシ ノ ジッケン                            │
│PUB:東京 : 三一書房 , 1984.9                        │
│PHYS:478p ; 23cm                              │
│PTBL:五味川純平著作集‖ゴミカワ ジュンペイ チョサクシュウ <BN03407699>    │
│   第6巻//a                                │
│AL:五味川, 純平‖ゴミカワ, ジュンペイ <DA00837404>              │
│CLS:NDC8:918.68                               │
│CLS:NDLC:KH97                                │
└──────────────────────────────────────┘

 [誤った例]
┌──────────────────────────────────────┐
│和図書書誌詳細表示  (教育用) NC          1/   1       │
│>:                                     │
│<BN03447762>                                 │
│GMD: SMD: YEAR:1984 CNTRY:ja TTLL:jpn TXTL:jpn ORGL:           │
│VOL:1 ISBN:      PRICE:3500円                     │
│VOL:2 ISBN:      PRICE:3500円                     │
│VOL:3 ISBN      PRICE:3500円 NBN:JP85008448              │
│TR:自由との契約 ; 歴史の実験 / 五味川純平著‖ジユウ トノ ケイヤク ; レキシ │
│  ノ ジッケン                               │
│PUB:東京 : 三一書房 , 1984.7-9                       │
│PHYS:3冊 ; 23cm                               │
│PTBL:五味川純平著作集‖ゴミカワ ジュンペイ チョサクシュウ <BN03407699>    │
│   第4-6巻//b                               │
│AL:五味川, 純平‖ゴミカワ, ジュンペイ <DA00837404>              │
│CLS:NDC8:918.68                               │
│CLS:NDLC:KH97                                │
└──────────────────────────────────────┘
 このように、合綴しているものと独自に分冊刊行されているものとを1つの書誌にまとめて表現することはできない。

(2) 固有の標題となる可能性のある標題関連情報の扱いについて


Q:
 正編のカバーに続編(未刊行)の広告が記載されており、それによると、正編と続編では、本標題は同一で標題関連情報のみが異なっている。この場合、書誌作成単位はど のようにすればよいか。
A:
 正編のみ刊行されている時点では「本標題:標題関連情報」と捉えることが妥当ですが、続編の刊行により、従来の「本標題」「標題関連情報」は、「親書誌の標題」「子 書誌の標題」に変わることになります。(この例として、現在オンライン目録システムのニュース画面で、修正された書誌についての報告がされていますので、ご覧下さい)
 また、場合によっては、「標題関連情報」とされていたものが「親書誌の標題」に、「本標題」が「子書誌の標題」になることも考えられます。(どちらの場合も「正編」 「続編」は子書誌レコードのPTBLの番号等として記録することになります)
 従って、正編のレコード登録時に続編等の刊行が(参照レコード等の確認により)判明している場合は、最初から親書誌、子書誌に分けたレコード作成を行うことが、他の 目録担当者にとっても効率的であると思われます。
 しかし、続編等が実際には刊行されていない場合、このような処理を行うことはできません。広告等に表示されている標題は予告に過ぎず、実際の刊行時には変更されるこ とがあるからです。続編等の刊行が確認できるまでの間は、「本標題:標題関連情報」の形で記述することになります。

(3) コーディングマニュアルの内容について


Q:
ニュースレターNo.21付録のコーディングマニュアル中、1.0.2(データ要素間の区切り記号)に誤りがあるように思われる。
A:
御指摘のとおり、区切り記号の使用法について、一部の記号とデータ要素の対応関係に誤りがありました。訂正は、この号のコーディングマニュアルに示したとおりです。 御迷惑をかけたことをお詫びします。