オンライン・システム・ニュースレター No.25 (1990.08.31)


音楽資料の取り扱いについて


 昨年度、総合目録委員会、総合目録小委員会では音楽資料の入力条件の整備について検討を重ねてまいりました。この検討の過程で、東京芸術大学附属図書館、ならびに音楽図書館協議会目録専門委員会から数々の助言・提言をいただきました。本年3月22日に開催された第2回総合目録委員会において、「総合目録データベースにおける音楽資料の取り 扱いについて」が承認されました。ここでは、その後の検討も含め、その概要についてお知らせいたします。なお、本指針による運用開始の期日は、システムの改訂等の措置が行われ、運用のルールの詳細が決まり次第別途お知らせいたします。(ただし、資料種別コードについては9月7日運用開始)


  1. 音楽資料として入力する場合のファイル、適用する目録規則
     音楽資料はその内容が楽譜、あるいは音響等であり、文字資料とはその性格を異にします。また、音楽資料を専門的に扱っている図書館の多くが、和洋を分けずAACR2により目録作業を行っています。以上の点を考慮し、音楽資料については、和洋の区別をせずAACR2を適用し洋図書ファイルに一括入力することを各参加組織が選択できるものとします。


  2. 音楽作品の統一タイトル
     音楽作品の統一タイトルは、統一書名典拠により管理します(「目録情報の基準」改訂版で既報)。UTLフィールドを作成する場合、あるいは、統一書名典拠レコードを作成しリンク形成を行う場合、その標目形は以下のようになります。

    • 作曲者名等を有する統一タイトルは、その著者標目のもとの副標目形として書誌レコードのUTLフィールド、統一書名典拠レコードのHDNGフィールドに記録する。
      このとき、著者標目との区切り記号は△--△とする。
      (例) UTL : Mozart, Wolfgang Amadeus, 1756-1791  --  Concertos, violin,
            orchestra, K. 218, D major <xxx>
      (例) <xxx>
            HDNG: Mozart, Wolfgang Amadeus, 1756-1791  --  Concertos, violin,
            orchestra, K. 218, D major

    • 作曲者名等が不明の統一タイトルは、作品名の直接形を統一標目形とする。


  3. 一般資料種別(GMD)・特定資料種別(SMD)
     音楽資料を含め非図書資料の入力に対応するため、資料種別コードを改訂しました。音楽資料に関連する部分の改訂内容は以下のとおりです。

    • 楽譜(印刷)に対して、GMD「c」を新設。
    • 楽譜(手稿)に対して、GMD「f」を新設。
    • 楽譜(GMD「c」「f」)に対応するSMDを新設。
    • 録音資料(非音楽)に対して、GMD「t」を新設し、「s」は録音資料(音楽)に。
    • 録音資料(GMD「s」「t」)に対応するSMDとして、「b=LPレコード盤」
    「c=CD」を新設。これに伴い、SMD「d」の意味を変更し「その他のレコード盤」とした。
     詳細については、本号付録、コーディング・マニュアル(付録1.1資料種別コード表)を参照してください。


  4. 楽譜の種類に関する事項 AACR2(1988年改訂版)において、「楽譜の種類に関する事項」が規定されています。USMARC(Music)にもそれに対応するフィールドが存在し、AACR2(1988年改訂版)に従いレコードが作成されています。NCR1987年版にも同様の事項があります。現在、目録システムには、この事項を入力するフィールドが特に設けられていません。当分の間、「楽譜の種類に関する事項」は目録規則の該当章の語句とともにNOTEフィールドに記入することとします。
    (例) NOTE: MUSIC:Partitur
       NOTE: MUSIC:Miniature score


  5. 音楽資料のプレート番号、出版社番号等 楽譜、録音資料に表示されている標準番号、およびそれに準じる番号等は、OTHN (その他の番号)フィールドに適切な番号の種類コードを付して記入します。なお、「番号の種類コード」は、正式に決定したのちコーディングマニュアルでお知らせします。現 在のところ、番号として次のようなものが考えられます。

    • 楽譜のプレート番号(plate number):PLNO
       (例)OTHN: PLNO:BWI00505
    • 楽譜の出版社番号(publisher's number):PUNO
       (例)OTHN: PUNO:EB 1666
    • 録音資料の発行者番号(issue number/label number ):LANO
       (例)OTHN: LANO:SD 494


  6. 参照ファイル 音楽資料を含め非図書資料の参照MARCとして、USMARC(Music) 、USMAR C(Maps)、USMARC(Visual materials)を提供する予定です。また、音楽作品名に対する統一書名典拠ファイルの開放に伴い、USMARC(Name Authorities)の変換仕様の変更も準備中です。これらは、平成3年度より運用を開始する予定となっております。


  7. システムの変更  音楽資料の入力に伴って必要となる、システム仕様の変更について現在検討中です。


  8. 今後の予定  音楽資料について、これまでに決定したことは以上のとおりです。今後は、システム関係の変更点、実際の入力にあたって問題になる細部について検討を行い、ニュースレター上に追って発表してゆく予定です。また、音楽資料以外の非図書資料についても指針を示してゆく予定です。