オンライン・システム・ニュースレター No.30 (1991.07.30)


目録情報に関する質問書から


1. 構造の種類コード

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃PTBLフィールドの末尾に、"...//a"、"...//b"というコードがあるが何か     ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃NCの書誌レコードを取り込むとき、構造の種類コードの整合性がとれていないため困┃
┃っている。構造の種類コードを修正してよいのか。               ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 構造の種類コードは、各参加組織でカードを出力したり書誌データをダウンロードする際、親書誌標題をシリーズエリアに出力するか、標題および責任表示に関するエリアに出力するかを選択するために設けられた項目です。(「目録情報の基準(改訂 版)p. 31 参照)

 (例1)親書誌TR情報をシリーズエリアに出力
 ┌────────────────────────┐
 │TR: 社会学理論 / 浜島朗編‖シャカイガク リロン │
 │PUB: 東京 : 東京大学出版会 , 1975       │
 │PHYS:307p ; 22cm                │
 │PTBL: 社会学講座‖シャカイガク コウザ      │
 │         <BN00336390> 2//a       │
 └────────────────────────┘
      ┌──────────────┐
      │社会学理論 浜島朗編    │
     → │東京 東京大学出版会 1975 │
      │307p 22cm         │
      │ (社会学講座 2)      │
      └──────────────┘
  
 (例2)親書誌TR情報を標題および責任表示に関するエリアに出力10
 ┌────────────────────────┐
 │TR: 社会学理論 / 浜島朗編‖シャカイガク リロン │
 │PUB: 東京 : 東京大学出版会 , 1975       │
 │PHYS:307p ; 22cm                │
 │PTBL: 社会学講座‖シャカイガク コウザ      │
 │         <BN00336390> 2//b       │
 └────────────────────────┘
      ┌──────────────┐
      │社会学講座  2       │
     → │東京 東京大学出版会 1975 │
      │307p 22cm         │
      │ 2 社会学理論 浜島朗編  │
      └──────────────┘

 総合目録データベースでは書誌構造を把握する場合、標題が「シリーズ」であるか「セットものの標題」であるかを区別する必要はありません。構造の種類コードの入力レベルは「選択」ですから、記録するか否かは各参加組織の任意です。上記のような区別を行っていない参加組織は、記録する必要はありません。登録時に何も指定しないと、構造の種類コードは "a" が仮定されます。
 構造の種類コードは、各参加組織の便宜のために設けられた項目ですから、書誌レコードを利用する館にとって不都合があれば、修正することができます。

2. 親書誌の並列書名

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃シリーズの親書誌で、並列書名の有無や、並列書名のうちどれを本標題に選択するか┃
┃の相違で親書誌が複数作成されている。どうすべきか。             ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 原則として、上記のような相違のみでは別の親書誌を作成する根拠にはなりません (ニュースレター No. 29 p. 32 参照)。このような書誌が複数件ヒットしたときは、書誌IDが最も小さい書誌にリンクしてください。
 なお、LINKTO PARENT コマンド発行時は、以下のような検索キーによって検索が行われています。

┌──────────────────────────────────────┐
│洋図書書誌検索・簡略表示      NC         1-   4/   4  │
│>:                                     │
│TITLE=Europaische Hochschulschriften                    │
│AUTH =                                   │
│AKEY :EURH     ISBN:       LCCN:                │
│PUB =                 YEAR:                │
│PLACE=                 CNTRY:  LANG:           │
│SH  =                                   │
│WORDS=                                   │
│ID  :       PID:                          │
│FILE :                                   │
└──────────────────────────────────────┘
 *AKEY :EURH と検索キーが埋め込まれているため、並列標題をもつものはヒットしない。
   
┌──────────────────────────────────────┐
│洋図書書誌検索・簡略表示       NC        1-   4/   4  │
│>:                                     │
│TITLE=:Europaische Hochschulschriften = Publications universitaires europeen│
│ nes= European university studies                     │
│AUTH =                                   │
│AKEY :EURHPU    ISBN:        LCCN:                │
│PUB =                 YEAR:                │
│PLACE=                 CNTRY:  LANG:           │
│SH  =                                   │
│WORDS=                                   │
│ID  :       PID:                          │
│FILE :                                   │
└──────────────────────────────────────┘
 *AKEY :EURHPU と検索キーが埋め込まれているため、並列標題をもたないものはヒットしない。

 LINKTO PARENT コマンドで自動検索を行ってNCにヒットしなかったからと、そのまま書誌を新規作成すると重複書誌を作ってしまう可能性があります。
 自動検索でNCにヒットしなかったときは、必ず AKEY や並列書名を削除して、再検索してください。

3. 出版を目的として作成された複製の記述

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃出版を目的として作成された複製の記述が、あるものは原本、あるものは複製物によ┃
┃って記述されているなど統一がとれていない。                 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 出版を目的として作成された複製はAACR2 に従い、複製物として記述します。ただし、UMIなどに代表される注文生産資料(注文のつど、マイクロ形態や電子複写等の手段によって提供される資料)の出版年については、原本の出版年または著作権登録年等を記録します。製作年等 (複製の日付等) は、必要ならば所蔵レコードのCPYRフィールドに記録します。すなわち、複製の日付が異なっても別書誌とはしません。
 参照LCでは、AACR2 に拠らず複製物は原本により記述し、複製物に関する事項は注記しています(LC適用細則 11 参照) 。
 参照LCとは異なるので、流用入力の際は修正を加える必要があります。

 出版を目的として作成された複製の記述
┌───────────┬──────────┬──────────┐
│  フィールド    │   情報源    │ 参照LCの情報源  │
├───────────┼──────────┼──────────┤
│     TR     │ 複製物の情報源  │          │
│     ED     │          │          │
│     PTBL    │(複製物の情報源がな │          │
├───┬───────┤ いときは原本の情報 │  原本の情報源*  │
│   │出版地・出版者│ 源)        │          │
│ PUB ├───────┼──────────┤          │
│   │  出版年  │(注文生産資料のとき │          │
│   │       │ は原本)      │          │
├───┴───────┼──────────┼──────────┤
│     PHYS     │ 複製物自体    │   原本自体*   │
└───────────┴──────────┴──────────┘
 *参照LCでは、記述対象である複製物の書誌的事項は注記されている
  
 参照LCのレコード ... 流用するときは修正が必要
┌────────────────────────────────────┐
│TR:  ┐                                │
│PUB: ├ 原本により記述されている → 複製による記述にする必要あり  │
│PHYS: ┘                                │
│NOTE: ↑Photocopy. Ann Arbor, Mich. : University Microfilms, 1965. 20 cm│
└───┼────────────────────────────────┘
    └────資料の形態   +  出版に関する事項 + 形態に関する事項
        ┌Photocopy, Microfilm ┐
        └Microfiche 等    ┘
                  → 注記に記録された複製の「出版に関する
                    事項」「形態に関する事項」は削除する

4. キリル文字等の外字

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃目録システム文字セットにないキリル文字がある。どのように登録すべきか。   ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 日本語の外字の登録方法に準じて、1字づつ、「... ◆LCの翻字形◆ ...」の形で登録してください。

6. 簡化字の登録

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃「基準」には、中国語の簡化字は対応する目録システム用文字セット中の漢字で代用┃
┃するとあるが、実際には、1 つの簡化字に文字セット中の複数の文字が対応する場合┃
┃や、簡化字と同じ字形であっても、本来の意味とは異なる場合もあり(以下に例)、 ┃
┃すでに登録されているもので齟齬をきたしている。               ┃
┃ 何らかの指針をセンターが示すべきではないか。               ┃
┃  (例)  ┌───┬────────────┐              ┃
┃      │簡化字│対応する文字セット中の字│              ┃
┃      ├───┼────────────┤              ┃
┃      │ 学 │   學  学     │              ┃
┃      │ 辞 │   辭  辞     │              ┃
┃      │ 声 │   聲  声     │              ┃
┃      │ 谷 │   穀  谷     │              ┃
┃      │ 后 │   後  后     │              ┃
┃      │ 里 │   裏  里     │              ┃
┃      │ 台 │ 臺  颱  台    │              ┃
┃      │ 干 │ 乾  幹  干    │              ┃
┃      │ 蒙 │ 曚  濛  蒙    │              ┃
┃      └───┴────────────┘              ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 御指摘のように、「基準」の該当条項では、上記のような場合、どの字を採用するのか触れられていません。
 形の同じ文字が文字セット中にあれば、それを使うのか、あるいは繁体字にするのか、また、意味まで考慮して対応する文字を決めるのか等々、各参加組織における運用も考慮しつつ、検討させていただきます。