オンライン・システム・ニュースレター No.39 (1993.06.24)


UNIX版UIP(XUIP)の提供について


センターニュース第21号(1992年9月30日発行)において開発計画等について紹介したUNIX版UIP(名称はXUIPとなりました)は、パイロット・モデルのテスト・評価と第1版の動作確認及び評価が終了し、いよいよ関連機関への提供の準備が整いました。平成5年5月26日に,センターにおいて図書館システム開発メーカー各社を対象としてXUIP提供説明会を開催し、概要説明と提供条件説明を行いました。
そこで、XUIPの概要、提供にあたってのセンターの方針及び説明会出席メーカー名一覧について紹介します。今後において参加各機関がシステム・リプレースを検討する際の参考材料としていただければ幸いです。

1.XUIPの概要

今回開発したXUIPは、UNIXワークステーションのGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)上で稼働することが前提となっており、マルチウィンドウ・マルチタスクといったワークステーションの特徴を生かす機能が備わっている。主な機能は次のとおりである。

  1. XUIPの画面構成

     このXUIPではコマンドボタンサブウィンドウ、仮想画面サブウィンドウ、ローカルデータサブウィンドウの3種類のサブウィンドウを設けて利用上の便宜を図っている。各サブウィンドウは次のような機能を果たす。

    ア コマンドボタンサブウィンドウ
    これまでキーボードから入力していたコマンド(あるいはコマンド群)をマウスで指定できるようになっている。
    イ 仮想画面サブウィンドウ
    従来センター側から送信されていた仮想画面を表示する。仮想画面上ではボタン機能(後述)を利用してフィールド編集ができるようになっている。
    ウ ローカルデータサブウィンドウ
    書誌・所蔵各々の仮想画面に対して、ローカル側で必要なデータを入力するエリアを表示できる。
  2. ボタン機能の設定

     ボタンは頻繁に使用する目録システムのコマンド、ローカルシステムのコマンド及びその両者を繋げたものを予め埋め込んで、マウスで簡便に操作できるようにしたものである。ボタンにはXUIPが標準で用意するものとユーザーが自由に設定できるようになっているものとがある。

  3. 仮想画面のスナップショット

     XUIPではワークステーションのマルチウィンドウ環境を生かして、目録作業において必要な画面を一時的に別ウィンドウに保存・表示した状態で、次の画面に進むことができるようになっている。これによって二つ以上の画面を対比させながら目録作業を行うことができるようになる。

  4. ダウンロード機能の装備

     任意の時点で表示されている仮想画面サブウィンドウ及びローカルデータサブウィンドウのデータを各画面情報とともに予め指定されたファイルに出力することができる。このデータを利用すればローカルシステム側での書誌・所蔵データの加工作業が比較的容易になることが予想される。

  5. ローカルデータ入力エリアの設定

     各ユーザーはローカルデータサブウィンドウにおいて、各々の図書館のローカルシステムに対応するデータ入力エリアを自由に設定することができる。

 XUIPは当初から、代表的なGUIである「OPEN LOOK(X-View)」と「Motif」の2種類に対応する方針で開発を行っており、これによってほぼ全てのメーカーの取り扱うワークステーションに、大幅な改造なく対応できると期待している。

2.提供について

このXUIPの提供先は、各図書館システム開発メーカーとする。その理由は次の諸点にある。

  1. UIPそのものが図書館システム全体の中に組み込まれて利用される性質のものであり、まず図書館システムの開発・保守等を担う図書館システム開発メーカーに提供することが最も適当であると判断したこと。
  2. 図書館に直接XUIPを提供した場合、個々の図書館に対する導入及び保守にあたって当センターでのサポート態勢がとれないこと。

 XUIPの提供にあたっては、各メーカーにXUIPの基本設計書及びソースコードを提供することを予定している。提供にあたってはセンターとメーカーとの間でXUIP使用契約を締結する。各メーカーはXUIPを実際に提供する際に価格を各自の判断で設定することとなる。センターは各メーカーが定めた価格の一定率をXUIPの著作権使用料に相当する対価として徴収する予定である。各メーカーから各参加機関にXU IPが提供される場合には無償とはならないが、XUIPの開発をセンターが行ったことの意義を各メーカーが理解され、低価格に設定されるものと期待している。
なお、参加図書館があくまでも自己の責任において導入から保守までを全面的に実行するのであれば、特例として直接図書館へXUIP等を提供する。ただし、この場合センターは援助を一切行わない。

XUIP提供説明会について

センターでは平成5年5月26日(水)14:00からXUIP提供説明会を実施した。今回の説明会の開催にあたっては、これまで図書館関連システムを開発・提供してきた実績のあるメーカー各社及びワークステーション提供各社に出席を呼びかけ、27社67名の出席を得た。(出席各社の一覧は次頁の表のとおりである)
このことにより、今後各メーカーはセンターとXUIP使用契約を締結し、各々の環境のもとでの動作確認及びローカルシステムへの移植等、提供のための準備を開始することになる。
なお説明会の中で、今後のXUIPの運用上の諸問題を検討するために、センターと各メーカーとで連絡協議会(仮称)を設置することとなった。

 XUIP提供説明会出席メーカー一覧  (五十音順)

アイビーエム公共ソリューション 株式会社
株式会社 伊藤伊
伊藤忠テクノサイエンス 株式会社
沖電気工業 株式会社
オムロン・データゼネラル 株式会社
株式会社 紀伊國屋書店
キハラ 株式会社
株式会社 CRC総合研究所 西日本支社
株式会社 ソアクリスタル
ソニー 株式会社
ディジタル・リンクス 株式会社
東海ソフト 株式会社 東京支店
ナウカ 株式会社
日本エヌ・シー・アール 株式会社
日本サンマイクロシステムズ 株式会社
日本ディジタルイクイップメント 株式会社
日本電気 株式会社
日本電子計算 株式会社
日本ユニシス 株式会社
株式会社 日立製作所
株式会社 PFU
有限会社 フェイス
富士通 株式会社
株式会社 ブレインテック
丸善 株式会社
株式会社 マルチメディア研究所
株式会社 リコー



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