オンライン・システム・ニュースレター No.40 (1993.08.27)


参照MARC流用時の注意事項(その2)


 前号より、参照MARC流用時の注意事項について解説を行っておりますが、今回はTRC/MARCについてです。
なお解説中のタグについては前回と同様「JAPAN/MARCマニュアル 図書編 第1版」を参照してください。

TRC/MARC編

1) 巻次・部編名にあたる語句が標題としてTR中に記載されていることがある
2) 逆に固有の標題として記録されるべきタイトルがVOLに記載されていることがある
解説
1)・2)について
TRC/MARCもJAPAN/MARCレコードと同じく、本書名はタグ25Xのフィールドに、叢書名はタグ280に、多巻ものの各巻書名はタグ29Xに記載されています。
本書名のみの場合には、タグ25X中のデータがTRフィールドに記述されるだけなのですが、タグ29Xにデータが存在する場合には、更にその下のサブフィールドや対応するよみの有無によって次のように処理されます。

  1. 1 タグ29Xに副書名や巻次・回次がなく、よみも与えられていないときは、29X(の$A)はVOLのフィールドに、TRにはタグ25Xのデータがそのまま記述される
  2. 2 タグ29Xに副書名や巻次・回次、またはよみが与えられているときには、タグ29XのデータはTRに記述され、本書名の25XのデータはPTBLフィールドに記述される

    また、タグ25X、280、29Xの全てが存在するような場合には、上記と同様に29Xのデータ内容如何によって、今度は次のようになります。

  3. 3 タグ29Xに副書名や巻次・回次がなく、よみも与えられていないときは、 1のように記述され、タグ280のデータはPTBLに記述される
  4. 4 タグ29Xに副書名や巻次・回次、またはよみが与えられているときには、タグ29XのデータがTRに、280のデータはPTBLに記述され、また、タグ25Xのデータは中位の書誌の扱いとなり、PTBLフィールドの叢書番号の後に記述される

しかし多巻ものの各巻書名は、センターの基準では、固有の標題となる場合もあれば、部編名の扱いとなる場合もあります。これは自動的に振り分けることが出来ませんから、結果的に基準等とは異なるレコードが発生することになります。

対応
このような書誌レコードにあたった場合には、センターの基準に従い、TRに記述されるべきものか、VOLに記述されるべきものかを判断し、必要ならば、書誌階層も含めて修正を行います。
3) 標題関連情報のよみがないことがある
解説
TRCでは原則的には標題関連情報にもよみを付与しています。ただし、一部例外的にヨミを付与していない部分があります。
なお、副書名の頭に付く「続」のような語句は書名の一部として扱われていることがあり、これにはよみが与えられません。
対応
NCへの流用入力時には出来るだけ標題関連情報にもよみを付与します。
4) 分かち書きがセンターの規則と異なることがある
解説
TRC/MARCにおける分かち書きの規則は現在外部へは明示されていませんが、原則として「目録編成規則」の「ワカチガキ」に準じています。ただし、接頭語や接尾語、複合語の一部に「ワカチガキ」と異なる規則を定めているようです。
対応
センターの規則に合っていないものについては規則通りに修正します。また、参照レコードの形については、検索上の便宜を考慮してVTフィールドに記述しておくようにします。
5) 責任表示とALフィールドとが対応しないことがある
解説
以前のデータでは、責任表示として挙げられているものでも、アクセスポイントとしては採用されていないものがあります。特に翻訳物では、原著者名のみがアクセスポイントとして記述され、翻訳者の名前は採用されませんでした。1990年以降のデータについては殆どそのようなことはありませんが、それ以前のデータを流用するような場合には、ALフィールドには原著者1人きりのデータしか記述されていないようなデータがあります。
対応
責任表示とALフィールドが対応していないような書誌レコードであった場合には、ALフィールドにも責任表示に挙がっているそのほかの著者等も記述するようにします。
また、ちなみに個人著者の生年の付記について、TRCでは(○○〜)としていますので、これを(○○-)と修正するようにします。
6) (装丁に関わる)特殊な版表示がNOTEに記されている
解説
これらはNOTEに記載されています。なお、装丁以外の表現については、副書名に記述されていることもあります。
対応
装丁に関わる特殊な版表示はVOLに記述し直すようにします。
7) 内容著作がNOTEに記されている
解説
JP/MARCと同様に全てNOTEに記載されています。また余りに多数に及ぶときには「ほか○○編」と省略されることがあります。更に、文学関係以外の資料については、内容著作注記がないこともあります。
対応
内容著作については、CWフィールドに記述できる限り、このフィールドに書き換えることが必要です。