オンライン・システム・ニュースレター No.40 (1993.08.27)


平成5年度目録システム開発予定項目


平成5年度の目録システムに対する開発予定項目は次の7点です。
  1. 典拠レコードに対する参加組織コードの表示
  2. 典拠レコード注記フィールド必須化
  3. VTの種類コード統合に伴うコードチェック仕様の変更
  4. 参加組織情報の一覧機能追加
  5. 件名のヨミフィールドの追加
  6. 雑誌レコードへの件名フィールドの追加
  7. JPS所蔵記録フィールドの追加に伴う表示等の変更
このうち、1〜2を第一期分(平成5年10月から運用開始)、3〜7を第二期分(平成5年12月から運用開始)として現在準備を行っております。
そこで今号では第一期分の詳細と第二期分の概要を紹介します。

1. 典拠レコードの作成機関・最新修正機関の参加組織コードの表示

平成4年度総合目録小委員会における典拠レコード修正指針の検討の過程で、確証作業のためにどの機関が作成したか、どの機関が最後に修正したかを明確にする必要がある、との結論となりました。これに基づき、典拠レコードの表示において参加組織コードを下の画面例のように表示するよう機能変更します。これは以前に書誌レコードに対して行った機能追加と同様のものです。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 著者名典拠詳細表示     NC     1/  5              ┃
┃ >:                                    ┃
┃ <DA03946467>                               ┃
┃ CRTDT:19911108 CRTFA:FA001234 RNWDT:19911114 RNWFA:FA003456       ┃
┃ HDNG: 藤瀬, 恭子(1944-)‖フジセ, キョウコ                ┃
┃ TYPE: p                                  ┃
┃ PLACE: 富山                                ┃
┃ DATE: 1944                                ┃
┃ SF: Fujise, Kyoko                            ┃
┃ NOTE: 明治大学非常勤講師                         ┃
┃ NOTE: 訳書:F.イエンゼン,S.マレン共編「回想のユング」           ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

2. 典拠レコード注記フィールド必須化

典拠レコードについてはかねてから、当該レコードを見ただけでは何を根拠として作成されたレコードであるのかが全く不明であるような「典拠」レコードが多く存在している、とのご指摘がありました。平成4年の夏に行った「目録システムに関するアンケート」及び「目録システムアンケート結果に関する懇談会」においても作成根拠を記述する注記フィールドを必須とすべきであるとのご意見が出ました。この件を総合目録小委員会に諮り、注記フィールドを必須とするという原案が了承されました(ニュースレター No. 38 参照)。そこで典拠レコードについて「注記フィールド」が必ず存在するようシステムチェックを行う機能の追加と、「注記フィールド」内に記述するデータに書誌データを有効利用するためLINKTOコマンドの機能の追加・変更とを行います。

1) 典拠レコード登録時の必須チェック仕様の変更
 典拠レコード入力画面及び修正画面でNOTEフィールドが存在しなかった場合、「入力必須のフィールドにデータが入力されていません」とのメッセージを出力します。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 著者名典拠修正       NC     1/  5              ┃
┃ TAP332DE 入力必須のフィールドにデータが入力されていません。- NOTE    ┃
┃ >: SAVE                                 ┃
┃ <DA03946467>                               ┃
┃ HDNG: 藤瀬, 恭子(1944-)‖フジセ, キョウコ                ┃
┃ TYPE: p                                 ┃
┃ PLACE: 富山                               ┃
┃ DATE: 1944                                ┃
┃ SF: Fujise, Kyoko                            ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  2) LINKTOコマンド(オペランド AUTHOR,UNIFORMTITLE)発行後のデータ編集コマンドの機能変更
 典拠レコードを新規に作成・修正する場合、根拠となった情報を書誌レコードのTRフィールド及びPUB フィールドから作成するため、LINKTOコマンドが発行された画面の各フィールドを一時的に記憶しておきます。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 和図書書誌詳細表示     NC      1/  5              ┃
┃ >: LINKTO AUTHOR                             ┃
┃ <BN03946467>                               ┃
┃ CRTDT:19911108 CRTFA:FA001234 RNWDT:19911114 RNWFA:FA003456       ┃
┃ GMD: SMD: YEAR:1950 CNTRY:ja TTLL:jpn TXTL:jpn ORGL:eng        ┃
┃ VOL:           ISBN:      PRICE:             ┃
┃ TR: 科学の時間 / クレイグ, ヒル著 ; 宮原誠一[ほか]訳‖カガク ノ ジカン  ┃
┃ PUB:東京 : 時事通信社 , 1950                       ┃
┃ PHYS:378p : 22cm        下線部が記憶される            ┃
┃ VT:OR:Working with science                        ┃
┃ PTBL:科学の世界‖カガク ノ セカイ <BN03946285>//a             ┃
┃ AL:Craig, Gerald S. <>                          ┃
┃ AL:Hill, Katherine E. <>                         ┃
┃ AL:宮原, 誠一‖ミヤハラ, セイイチ                    ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
                  ↓          
 そして典拠入力画面あるいは典拠修正画面に遷移した場合(CREATE,COPY,EDITの各コマンドが発行された場合)に、記憶した情報をNOTEフィールドに編集して埋め込みます。
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 著者名典拠新規入力                            ┃
┃ >:                                    ┃
┃ <DA07342272>                               ┃
┃ HDNG:Craig, Gerald S.                          ┃
┃ TYPE:                                  ┃
┃ PLACE:                                  ┃
┃ DATE:                                  ┃
┃ SF:                                   ┃
┃ SAF:                                   ┃
┃ NOTE: SRC:科学の時間 / クレイグ, ヒル著 ; 宮原誠一[ほか]訳 (時事通信社, ┃
┃   1950)                                ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 先頭に定型導入句として「SRC:」を自動的に設定し、TRフィールドから書名及び責任表示(‖の前まで)を埋め、「 (」の後にPUB フィールドから出版者、出版年を「, △」の区切り記号で埋めて「) 」で閉じた形で設定しますので、後はその情報源のどの部分に表示されていたか、等を追記するだけで作業を終了させることができます。
 ※定型導入句は、CREATE,COPY が発行された場合は「SRC:」、EDITが発行された場合は「EDSRC:」となります。

3) LINKTOコマンド(オペランド SEEALSO)発行後のデータ編集コマンドの機能変更
 典拠新規入力画面あるいは典拠修正画面でさらに、LINKTOコマンド(オペランド SEEALSO)が発行された場合、記憶してある情報はそのまま保持しておき、「からも見よ参照」レコード側のNOTEフィールドに編集して埋め込みます。
 典拠新規入力画面あるいは典拠修正画面からLINKTO SEEALSOで参照先へ遷移
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 著者名典拠詳細表示     NC      1/  2              ┃
┃ >: ED                                  ┃
┃ <DA01083910>                               ┃
┃ CRTDT:19870625 CRTFA:FA000015 RNWDT:19900316 RNWFA:FA001787       ┃
┃ HDNG: 福地, 桜痴(1841-1906)‖フクチ, オウチ               ┃
┃ TYPE: p                                 ┃
┃ PLACE: 長崎県                              ┃
┃ DATE: 1841-1906                             ┃
┃ SF:                                   ┃
┃ SAF:                                   ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  「からも見よ参照」レコード側の典拠修正作業を行うためにEDITコマンドを発行。
 
                   ↓          
 
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ 著者名典拠修正       NC      1/  2              ┃
┃ >:                                    ┃
┃ <DA01083910>                               ┃
┃ HDNG: 福地, 桜痴(1841-1906)‖フクチ, オウチ               ┃
┃ TYPE: p                                 ┃
┃ PLACE: 長崎県                              ┃
┃ DATE: 1841-1906                             ┃
┃ SF:                                   ┃
┃ SAF:                                   ┃
┃ NOTE: EDSRC:Politics of the Meiji press : the life of Fukuchi Gen'ichi  ┃
┃   ro / James L. Huffman (University Press of Hawaii, c1980) によって  ┃
┃   SAF フィールド を追加                        ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 記憶された情報を参照先のNOTEフィールドに編集して埋め込みます。先頭に定型導入句として「EDSRC:」を自動的に設定し、TRフィールドから書名及び責任表示(‖の前まで)を埋め、「 (」の後にPUB フィールドから出版者、出版年を「, △」の区切り記号で埋めて「) 」で閉じ、「によってSAF フィールド を追加」と設定します。なお、SAFフィールドへの標目形の埋め込みは従来どおり行われます。

 2) 3)の機能は、LINKTOコマンドを使用した場合にのみ働きます。強制リンクによって典拠画面に遷移した場合にはこの機能は働きませんので、強制リンク後の典拠画面でレコードを修正・作成した場合は根拠となった情報について注記を行うようにしてください。

4) NOTEフィールドの最大繰り返し数の変更
 上記のシステム変更に伴い、NOTEフィールドについては現行の最大繰り返し数(24回)では不十分であることが予想されるので、繰り返し回数の最大値を128回に変更します。

3. VTの種類コード統合に伴うコードチェック仕様の変更

 VTの種類コードのうち、AD、AG、PAの使用を禁止し、入力された場合にはエラーとします。

4. 参加組織情報の一覧機能追加

 ILLシステムで提供している参加組織表示・メンテナンス機能と同様の機能を目録システム上で実現し、書誌調整上の窓口情報をオンラインで提供します。
窓口情報は現在のオンライン・システムニュースレター掲載の事務連絡窓口の情報と同様のものとする予定ですが、窓口の単位は参加組織となります。

5. 件名のヨミフィールドの追加

 書誌データの件名による検索において、カナヨミからの検索をサポートするように機能の追加を行ます。従って、書誌登録時にSHフィールドもTR等のフィールドと同様に‖以降のデータにヨミを入力する形になります。インデックスの切り出しはTR等における切り出し仕様と同じにします。

6. 雑誌書誌レコードへの件名フィールドの追加

  1. 雑誌書誌レコードへ件名フィールドを新規追加します。
  2. フィールドの要素及びインデックス作成、データ表示仕様は図書書誌レコードと同様とします。

7. JAPAN/MARC(S)所蔵記録フィールドの追加に伴う表示等の変更

 参照MARCのJAPAN/MARC(S)のレコード中に存在する国会図書館の所蔵記録を新規追加フィールドとしてREMフィールドの直前に表示します。
 なお、このフィールドは参照MARC上での表示だけに留めるようにします。