オンライン・システム・ニュースレター No.41 (1993.11.15)


ILLシステムの機能向上について


<バックファイルの運用について>

先号のニュースレターでご案内いたしましたバックファイルを平成5年10月29日(金)より運用しております。
なお、バックファイル中の表示の際には,画面の見出し部に「BAK」を明示します。

<今後の機能向上予定について>

12月10日(金)から次の項目の運用開始を予定しています。

  1. 本館・分館のサービスフラグの連動
  2. 参加組織メンテナンスの修正権限の変更
  3. PARDON時の次候補館のサービスフラグのチェック
  4. 複写・貸借間のCOPYおよびCOPY時の複写項目の変更
  5. LOC,VOL,CLN,RGTNのアクセス化
  6. 照会時における料金事項およびPRMTの保存
  7. 「照会」状態でのコマンドチェック

以下、各項目について説明します。

1. 本館・分館のサービスフラグの連動

分館等の資料の受付を本館等が行なっている場合、これまでは、本館のSSTATをNにしても分館のSSTATがAのままだと、LOOKUP HOLDINGS時には分館の所蔵データは表示され、ORDER時になって始めて、依頼できないことが分かるといった現象が起こっていました。
そこで、今回の機能向上では本館等の受付受理館のサービスフラグ(COPYS,LOANS,SSTAT)の状態が分館等にも連動するようにして、LOOKUPHOLDINGS時の表示にも反映させるようにします。なお、FAXSは対象外とします。
本館等のCOPYS,LOANS,SSTATが変更された場合、その本館等を受付受理館に指定している(AMLIDC,AMLIDBに指定している)分館等のCOPYS,LOANSが下表のように自動的に変更します。

この機能では分館のSSTATは連動していませんので、本館の状況にかかわらず分館の受付サービスを休止する場合は、分館のSSTATを「N」にすればよいことになります。
本館のCOPYS,LOANSの値とSSTATの値が異なる場合は「N」の値が優先されます。例えば本館が「COPYS=A かつ SSTAT=N」の場合は、その本館を複写受理館にしている分館は「COPYS=N」になります。
また、この連動は参加組織レコードの時差更新時に行いますが、同日中に本館のサービスフラグと分館のサービスフラグが更新されている場合は、本館のサービスフラグが優先されて分館のCOPYS,LOANSが連動されることになります。
この機能につきましては、次項も含めて各参加組織間で十分連絡をとりながら運用して下さい。

2. 参加組織メンテナンスの修正権限の変更

ユーティリティ業務の参加組織メンテナンスの操作を、ILLシステムの全てのユーザーIDで可能とします。また、これまで使用していた機関内特権IDは、新たに機関内の全ての参加組織のメンテナンスを可能とするようにします。

3. PARDON時の次候補館のサービスフラグのチェック

PARDONコマンドで謝絶したとき、これまでは次候補館のSSTATあるいはCOPYS、LOANSが「N」の場合、転送ができませんでしたが、今回、次候補館のSSTATあるいはCOPYS(複写依頼の場合)、LOANS(貸借依頼の場合)がNの場合、当該受付館はジャンプしてさらに次の候補館に転送するようにします。
この場合、履歴にはジャンプした受付館のコードと「サービス休止中につきシステムが転送しました」というコメントが残ります。また、最後の候補館が受付休止館である場合には、依頼は全ての候補館で謝絶されたことになり、状態は「新着照会」になります。

自動転送の例(4館を指定し、依頼後に2・4番目が受付休止になった場合)

前図の場合の履歴例

4. 複写・貸借間のCOPYおよびCOPY時の複写項目の変更

いちど複写で依頼した資料について、改めて貸借の依頼をしたい場合があります。あるいは逆に、貸借で依頼した資料を別途複写で依頼することも考えられます。そのような場合、これまでは「貸借」あるいは「複写」のレコードを新たに作成していましたが、今回、複写と貸借の業務間でレコード・コピーができるようにCOPYコマンドにオペランドを追加します。

なお、この複写・貸借間のCOPYは詳細表示画面でのみ有効で、簡略表示からは発行できません。また、「COPY」あるいは「LOAN」のオペランドを付してCOPYコマンドを発行した場合、画面に「TAP5944I 複写依頼レコードを作成しました。」、あるいは「TAP5943I 貸借依頼レコードを作成しました。」とメッセージが表示されるだけで、画面はまだ元の業務にあります。作成した新しいレコードを操作するには一旦業務選択画面まで戻り、改めて複写依頼業務あるいは貸借依頼業務を選択してください。

貸借依頼レコードを作成したというメッセージが表示される。

業務選択まで戻り、貸借依頼業務を選択すると、COPYされたレコードが準備中 の状態で作成されている。

なお、COPYコマンドについては、従来同一雑誌の同一巻号について異なる論文を依頼するのを想定して複写項目としてARTCL,PAGE等は複写されていませんでしたが、今回、ARTCL、PAGE等のデータをそのまま残して複写するようにします。
ただし、オペランド「LOAN」を指定して、複写から貸借にコピーする場合はTYPE、PAGE,ARTCLはコピーされずにクリアーされます。

5. LOC、VOL、CLN、RGTNのアクセス化

現在、一度SAVE又はORDERした依頼レコードの「LOC」「VOL」「CLN」「RGTN」の各フィールドは変更できませんが、これを依頼館の「準備中」状態で変更できるようにします。 これに伴い「準備中」状態のレコード詳細表示画面では、上記4フィールドをデータの有無にかかわらず表示します。このため、HMLID〜RGTNは画面上で2行にわたることがあります。

6. 照会時における料金事項およびPRMTの保存

これまで、PARDONコマンドによって料金通知を行なった場合、依頼館からANSWERで回答されたレコードの料金に関する項目が消去されていましたが、これを消去しないように変更します。
照会時に消去される項目を日付に関する項目(ADATE,SDATE,RDATE,DDATE,BDATE, KDATE)だけとしました。
このことにより、料金に関する事項やPRMTなどは照会した後も保持されるので受付館での再入力が不要になります。

7. 「照会」状態でのコマンドチェック

これまで、「照会」状態のレコードに対しては、CANCEL,RETRY,FORWARD,ANSWER、SAVEのコマンドが有効となっていましたが、ANSWERで受付館側へ回答しなければならないものにCANCELやFORWARD等のコマンドを発行してしまうなどのトラブルがありました。
今後は、「照会」状態でSUMフィールドに値のあるレコードはANSWER以外の状態遷移を伴うコマンドはエラーとします。
受付館が必ず回答を受けたい場合には、レコードの料金項目に必要なデータを入力することによって、例えば「0(ゼロ)」とだけ入力することでもCANCEL等を回避できます。

FORWWARDコマンドが発行できなかった例