オンライン・システム・ニュースレター No.54 (1996.03.30)


ILLシステムの国立国会図書館依頼機能


 センターでは、ILLシステムからの国立国会図書館への依頼機能実現を目指し,平成7年度より約1年の間,国立国会図書館と協議を重ねてきました。
 この度,平成8年4月17日(水)から,NACSIS−ILLを利用して国立国会図書館(以下,NDL)へ文献複写及び現物貸借の依頼をすることができるようになりましたので,お知らせします。

1.概要

  • 外部依頼
      BLDSCへの依頼と同様,NDLへの依頼は「外部依頼」の扱いになります。
  • 依頼の仕組み
    国会とのデータのやり取りはメールで行います。
    AMLIDにNDLがセットされた「未処理」状態のレコードをもとに,一定時間毎に依頼メールの作成と,転送処理を行います。転送処理が行われると,ILLレコードの状態は「外部依頼中」に遷移します。
     転送されるまでは「未処理」の状態ですので,CALLBACKコマンドにより状態を「準備中」に戻し,NDLへの依頼の取消を行うことができます。
  • BLDSCへの依頼との違い
     NDLへの依頼では,直接,依頼レコードにNDL側からの「謝絶」及び「照会」のレスポンスが反映されます。その際,謝絶理由及び照会内容等が,履歴欄のコメントに記入されます。

2.利用にあたっての準備
  • 複写サービスの場合
     NDLの「機関登録番号」が必要ですが,現在学術情報センターに接続している機関については,特別な手続きは必要ありません。センターで一括して,各参加組織レコー ドに「NDLフィールド」を作成し,NDLの「機関登録番号」を書き込みます。
  • 貸借サービスの場合
     利用にあたっては,国立国会図書館「図書館間貸出」制度に加入していることが必要です。まだ加入されていない場合は,先に直接NDLへ加入申請をしてください。

3.ID・略称
 NDLは参加組織IDの代わりにコード「NDL」を使用します。
 また,NDLの画面上の略称は「NDL」です。
 「準備中」の状態で直接NDLを指定したい場合は,HMLIDに「NDL」と入力してください。なお,その際には以下の点にご注意ください。
  • NDLは,1つのレコード中で複数回指定できません。
    複数のHMLIDを入力する際,NDLを指定してORDERコマンドを発行すると,NDLは何番目の候補館であっても自動的に最終候補館になります。ただし,BLDSCを同時に指定している場合は,NDL,BLDSCの順になります。

4.依頼方法
 所蔵検索・簡略表示画面,および所蔵詳細表示画面で発行するFORMコマンドのオペランドとして,「NDL」を設けます。このオペランドは,複数館指定時の候補館数に含まれます。

  • JPファイルから
     JPファイルの書誌の詳細表示画面から「FORM NDL」と発行することによりNDLを依頼候補館とした依頼レコードを作成することができます。

    -------------------------------------------------------------------------------
    |雑誌書誌詳細表示           JP          1-   1/  1 |
    |>:FORM NDL                                 |
    |   RECST:                          |
    |GMD:  SMD:   YEAR:1990  CNTRY:ja  TTLL:jpn TXTL:jpn  ORGL:   |
    |                                      |
       その際,CLNにはNDLの請求記号がセットされます。
    
  • 所蔵検索・簡略表示画面から  所蔵検索・簡略表示画面でFORMコマンド発行時に通常の参加館とNDLを共に指定する場合は,必ずNDLを最後に指定してください。

    
      例: 第1候補館「学情大」,第2候補館「大塚大」,第3候補館「NDL」の場合
    -------------------------------------------------------------------------------
    |雑誌所蔵検索・簡略表示           1-  2/  2    |
    |>:FORM 1 2 NDL                              |
    |学術雑誌.                           |
    |        ・・・                           |
    |1.学情大図(1975-1976)5-6                     |
    |2.大塚大(1971-1977)1-7                      |
    

  • 所蔵検索詳細表示画面から  また,所蔵詳細表示画面でFORMコマンドを発行する際にNDLオペランドを指定すると,第1候補館は所蔵が詳細表示されている参加組織,第2候補館はNDLとなります。
    
      例: 第1候補館「学情大」,第2候補館「NDL」の場合
    -------------------------------------------------------------------------------
    |雑誌所蔵詳細表示              1-  2/  2     |
    |>:FORM NDL                                  |
    |学術雑誌.                            |
    |学情大                               |
    

5.NDL依頼時の必須項目
    「資料名(BIB) 」及び,以下の項目が記入されていない場合,その依頼レコードはNDLで受け付けられず「新着照会」となって戻って来ますので,注意してください。

  • 複写依頼の場合
     「論文名(ARTCL) 」又は「論文著者名(ARTCL) 」又は「ページ(PAGE)」のいずれか
    及び
     「巻号(VLNO)」又は「年次(YEAR)」のいずれか
  • 貸借依頼の場合
     「巻号(VLNO)」又は「年次(YEAR)」のいずれか

6.「新着照会」状態レコードの対応
 NDLから謝絶された場合,照会があった場合,及び転送時にエラーが発生した場合に,当該レコードは「新着照会」状態で依頼館に戻ってきます。状況に応じて,以下の様に対応してください。
  • 謝絶の場合
     他の図書館に依頼しなおす場合は,RETRYコマンドにより,再度所蔵検索をしてください。
     また,キャンセルしたい場合には,CANCELコマンドを発行することにより,終了状態である「CANCEL」状態に移行させることができます。
  • 照会の場合
     照会内容が履歴欄のコメントに記入されていますので,照会内容に対して回答し,再度依頼する場合は,ANSWERコマンドを発行してください。
  • 転送エラーの場合
     再度依頼する場合は,エラー箇所の修正後,ANSWERコマンドを発行してください。
  • ANSWER時のコメント
     ANSWERコマンド発行時には,CMMNTが必須です。特に書くべきコメントがない場合は,当面「#」を入力してください。

7.NDL依頼時の注意事項

  • 請求記号
     当該資料の請求記号が判明している場合は,必ずCLNに入力してください。
  • 貸借サ−ビス
     「外部依頼中」のレコードに対してBORROWコマンドを発行する際には,返却期限等を入力してください。
     また,NDLに対する更新請求はできません。必ず期限内に返却してください。
  • 一括送付  依頼資料の送付は,レコード単位で行われます。別レコードとの一括送付は出来ません。
  • 問い合わせ先
      トラブルその他に関するお問い合わせは,以下までお願いします。
      ・利用登録及び到着資料について   国会図書館 図書館サービス係
                        TEL:03-3581-2331 (内線 5115)
        ・それ以外について                  学術情報センター  目録情報課  相互協力係
                                            TEL:03-3942-6988 / FAX:03-3944-7131