オンライン・システム・ニュースレター No.57 (1996.12.20)


基本辞書の変更


 目録システムでデータを登録する際に使用している基本辞書のうち,「新字源」については今後使用を中止することにします。

 目録システムにおける日本語の外字については,「目録情報の基準」(11.2.1 日本語の外字)の中で3つの辞書を基本辞書として使用することが定められています。目録作成者はこの辞書から該当する文字を探し,辞書の種類を表すコードと検字番号を黒菱形で囲むことによって,日本語の外字を表すことになっています。

 これによって,JIS第1,第2水準で表現できない文字も,それぞれの辞書を調べれば記録できなかった文字に辿りつけるわけです。さらに将来,文字の適用範囲が拡張されたときに,この情報を基に本来の文字に変換することも可能です。

 この方法は上記の基本辞書の検字番号が不変であり,常に一つの番号が一つの文字を指し示すことが前提です。しかしながら,「新字源」は従来刷によって若干検字番号が異なっているものがありましたが,平成6年に出版された改訂版でさらに検字番号に異動が生じました(詳細は平成7年度学術情報センターセミナーでこの件を課題として研究した忽那一代氏のレポート「目録システムと外字管理」を参照のこと)* 。また今後も同様な事態が発生することが想定されます。

 このように「新字源」採用にあたっての問題が看過できなくなりましたので,平成8年度第1回の総合目録小委員会で基本辞書の変更について審議をし,「新字源」の使用を中止するという冒頭の結論となりました。今後日本語の外字が出現した場合,「新字源」は基本辞書として使用しないように御注意ください。

 登録されているデータを調査した結果によると,外字のうち「新字源」が指定されている文字は432種,出現回数にして1627回です。このうち「新字源」にしか掲載されていない文字の出現率は約5%であり,残り約95%は他の基本辞書にも掲載されている文字でした。総合目録小委員会では「新字源」にしか掲載されていない文字を救済することを含め,基本辞書に新たに「JIS X0221」を採用することを検討しております。具体的な採用方針が決定し次第,改めて御連絡いたします。

 なお,既存データについては,資料現物との確認をとりながら順次修正をセンターで行いますので,このためだけの修正は行う必要はありません。また,この確認にあたっては各参加機関に情報源の御確認とコピー送付等を依頼することもありますので,その際は御協力よろしくお願いいたします。

*「平成7年度学術情報センターセミナー研究レポート」(1996.3発行)
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