オンライン・システム・ニュースレター No.69 (1999.12.20)


ILLシステムのISO ILLプロトコル対応


平成11年2月に行われた「日米両国におけるドキュメント・デリバリー・サービスの改善に関するラウンドテーブル」において,国立大学図書館協議会と全米日本研究資料調整委員会(NCC)との間で「日米両国のILL改善のための試行実験プロジェクト」が合意され,その中で,両国の書誌ユーティリティに対し,ISO ILLプロトコル(以下,「ILLプロトコル」という)の実装が要請されました。これを受けて,学術情報センターでは,NACSIS-ILLシステムにおけるILLプロトコル対応の検討を行ってきました。


ILLプロトコルは,異なるILLサービス提供機関同士を相互に接続し,ネットワーク経由でILLメッセージ交換を実現することを目的とした国際標準規格です。ILLプロトコルについての詳しい情報は,以下のInterlibrary Loan Application Standards Maintenance Agency(ILL ASMA) のホームページを参照してください(URL:http://www.nlc-bnc.ca/iso/ill/)。


これまで,NACSIS-ILL参加館以外への依頼の機能(外部依頼機能)は,機関毎に個別に開発してきました。また,現在の外部依頼機能では,完全に自動化できない部分が残っていました。ILLプロトコルに対応する事でこれらの点も解決します。なお,ILLプロトコル対応の際には,コマンドや状態遷移などNACSIS-ILLシステムへの影響はできるだけ少なくしたいと考えています。


ILLプロトコル対応は,海外のILL機関でも行われています。対応作業を行っているグループは,IPIG(ILL Protocol Implementors Group)と呼ばれています。IPIGは,1995年に設立され,1999年7月現在,8か国から32機関が参加しています。British Library,OCLC,RLGなどの主要なILLサービス提供機関や欧米の図書館システムベンダーと共に,学術情報センターも参加しています。現在は,これら海外のILL機関とのテスト接続を目標に,システムの改造仕様を検討している段階です。

ILLプロトコル対応の具体的な実現方法等については,決まり次第お知らせします。


ISO ILLプロトコル対応概念図

ISO ILLプロトコル対応概念図

 

(相互協力係)