1) タイトルと責任表示に関する事項−
@巻頭、題簽、外題
A目首、自序、自跋、巻末(尾題も含む)
B奥付、奥書、見返し、扉、版心、小口書、著者・編者以外の序跋、識語等
2) 出版・頒布等に関する事項−刊記、奥書、見返し、扉、序、跋、識語等
3) 形態に関する事項−その資料から
4) 書誌構造リンク−その資料から
5) 注記−どこからでもよい
   タイトルについては、巻頭以外を情報源とした場合には、注記にその情報源を示す。また、各書誌的事項において必要があるときも、注記にその情報源を示す。

   NCR87R2では情報源の優先順位が固定化されているが、記述対象資料により事情の異なる和漢古書の特性を考えて柔軟性をもたせ、その資料全体を情報源として総合的に判断できるようにした。

3.書誌的巻数の記録方法
   書誌的巻数はタイトルの一部として、タイトルの後スペ−スに続けて、アラビア数字に置き換えて、記録する。
   不完全本の場合は、完全本の巻数を記録し、続いて記述対象資料の現存巻数を丸括弧((   ))に入れて付記する。完全本巻数が不明な場合は、現存巻数のみを丸括弧((   ))に入れて付記する。
   なお、対象資料が一巻(巻立てがない)の場合には、巻数は記録しなくてもよい。

   和漢古書の伝統的な目録法においては著作の成立時、あるいは初期の刊行(製作)時の巻数を書名に続けて記録する慣習がある。この巻数を、物理的な現況にもとづく巻数と区別して言う場合に書誌的巻数という。
   書誌的巻数をNCR87R22.1.1.1Aではタイトルの一部、中国編目規則4.1.4.1ではタイトル関連情報としているが、ここではNCRに従った。ただし、区切り記号は伝統的な目録の慣習により近い、スペ−スのみとした。
   不完全本の巻数の記録方法は既存の目録において様々であるが、書誌データの作成側、利用者側双方の便宜を考えて、新たな方法を採用することとした。ここに不完全本の現存巻数を記録することとしたのは、書誌的巻数と現存巻数の関連が深いためである。また、丸括弧に入れて付記することとしたのは、完全な巻数自体が不明なものにあっても、現存巻数の記録であることを明確に示すことができるようにするためである。

4.責任表示への付記
   漢籍の場合、責任表示には王朝名を丸括弧((   ))に入れて名前の前に付記するのが望ましい。

   漢籍目録の慣習に従い、情報源上での記述の有無にかかわらず、識別上必要な王朝名の付記を行うこととした。「付記するのが望ましい」としたのは、付記することが困難な場合を想定したためである。
   伝統的な漢籍目録では使用しない括弧を使用したのは、名前と王朝名とを区別するためであり、また、補記の角括弧([   ])ではなく丸括弧を使用したのは、一般的な補記と区別し、かつ現代中国での取扱いの動向に留意したためである。





前ページへ
2
次ページへ