アラビア文字資料に関する取扱い及び解説
(平成14年度第3回図書館情報委員会   承認)


   本取扱いでは、アラビア文字資料の運用開始にあたり、書誌レコード作成上、これまでの運用と大きく異なる点を中心に取りまとめた。各事項の具体的なデータ記入の方法については、別途作成している「コーディングマニュアル」で規定する。


1.適用範囲
   本取扱いは、アラビア文字系の諸言語で書かれた資料を対象とする。すなわち、アラビア語、ペルシア語、ウルドゥー語、パシュトー語、シンディー語、オスマン・トルコ語、中国領内でのウイグル語、カザフ語、キルギス語、タタール語等の資料が対象となる。

2.適用する目録規則
   アラビア文字資料の登録においては、「英米目録規則第2版(1988年改訂、1993年修正)」を適用する。

3.目録用言語
   アラビア文字資料においては、目録用言語として英語を用いる。ただし、必要に応じて、目録対象資料の本文の言語を目録用言語として使用できる。

4.記述に用いる文字
   転記の原則に従い、アラビア文字を用いる。
   母音符号、二重子音符号については、省略することができる。ただし、副詞的に用いられる対格タンウィーンについては省略しない。

(例) [符号の種類] [情報源の表記] [書誌データの記述]
  母音記号
  二重子音記号
  対格タンウィーン


   母音符号および二重子音符号は、同一の文字もしくは単語であっても付記される場合とされない場合がある。これらは発音を補助するために任意に付される符号であるが、資料の標題紙等にあっては、それらの位置や装飾との区別を判定することが困難な場合がある。このため、本取扱いにおいては、省略することができるとした。
   ただし、副詞的に用いられる対格タンウィーンついては、他の母音符号を省略した資料においても付記されることが一般的であり、また語末に付加されるアリフとの一体性を考慮し、省略しないとした。
   なお、これらの符号を含む文字列を検索する場合、検索語として符号を付さないことが想定される。検索漏れの危険性を考慮し、符合の有無に関わらず検索できるように、目録システムの改造を実施する。

   情報源において文字の語末形が単語の語末以外に用いられている場合は、ZEROWIDTHNON-JOINER(UCSコード200C)を挿入し、表記上の区切りを再現する。



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