デーヴァナーガリー文字資料に関する取扱い及び解説

(平成18年3月31日版,平成18年6月より適用)



  本取扱いでは、デーヴァナーガリー文字資料の運用開始にあたり、書誌レコード作成上、これまでの運用と大きく異なる点を中心に取りまとめた。各事項の具体的なデータ記入の方法については、別途作成している「コーディングマニュアル」で規定する。

1. 適用範囲

  本取扱いは、デーヴァナーガリー文字諸言語で書かれた資料を対象とする。すなわち、ヒンディー語、サンスクリット語、プラークリット語、マラーティー語、ネパール語、アワディー語、ビハール語、ブラジ・バーシャー語、コーンカニー語、マイティリー語、ネワール語、パハーリー語、ラージャスターニー語、パーリ語等で、デーヴァナーガリー文字で書かれた資料が対象となる。

2. 適用する目録規則

  デーヴァナーガリー文字資料の登録においては、「英米目録規則第2版(1988年改訂、1993年修正)」を適用する。

3. 目録用言語

  デーヴァナーガリー文字資料においては、目録用言語として英語を用いる。ただし、必要に応じて、目録対象資料の本文の言語を目録用言語として使用できる。

4. 記述に用いる文字

  転記の原則に従い、原則として、記述対象資料に表示されているままの字体(デーヴァナーガリー文字)を使用する。

  ヌクター付き文字は、一般的に外来語を表記するために既存の文字にヌクターを付して元の文字とは異なる音を表すが、発音する際にはもとの文字と区別されないことも多く、検索キーとしてはヌクターを付さないことが想定される。検索漏れの危険性を考慮し、ヌクターの有無に関わらず検索できるように、目録システムの改造を実施する。
  また、鼻母音記号であるチャンドラ・ビンドゥは、シローレーカーの上部に母音文字や母音記号の一部があるときはチャンドラを省略し、ビンドゥのみを打つ。加えて、正書法上でビンドゥを打つべきかチャンドラ・ビンドゥを打つべきかという区別は必ずしも明確でない場合がある。そのため、検索漏れの可能性を考慮し、ビンドゥとチャンドラ・ビンドゥの有無にかかわらず検索できるように、目録システムの改造を実施する。

  また、アラビア文字資料では固有の数字をいわゆるアラビア数字に置き換えて入力する事とし、固有の数字が入力された場合にはアラビア数字として格納されるよう目録システムの改造を行った。それに対して、デーヴァナーガリー文字資料では、数字についても転記の原則を適用し、巻冊次、親書誌番号など英米目録規則およびコーディングマニュアルで定める特定のフィールドを除いて、書かれている通りの文字種で記述することとした。なお、デーヴァナーガリー数字にはしばしば使用される異体字が存在するが、現時点では異体字は入力できないため、




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