NACSIS-CAT/ILLニュースレター31号 (2010.12.28)


NIIでの目録品質管理(6)

  NACSIS-CAT品質管理室に寄せられた最近の事例をいくつか御紹介します。

  事例1) 総合タイトルがなく個々の著作の責任表示が同一の場合のVTフィールドの記述方法


  (VTフィールドの記述文法は,コーディングマニュアル2.2.5Bにあるように,TRフィールドの記述文法に準じることになっています。総合タイトルがなく,個々の著作の責任表示が同一である資料についても同様です。すなわち,個々の著作タイトルを,「△;△」(スペース,セミコロン,スペース)でつないで記述します。その結果,1つのVTフィールドに著作タイトルが複数記述されることになりますが,これは同2.2.5F2にある「1つのVTフィールドに複数のタイトルを記入してはならない。」には該当しません。
  一方,著作タイトルの一つ一つを,VTフィールドの繰り返しによって記述した既存の書誌レコードがありますが,この方法についても,完全な間違いとは言い切れませんので,そのまま採用することも可としています。ただし,VTフィールドの繰り返し数(16回まで)に限りがあるため,著作タイトルの列記が多い報告書等の場合には,VTフィールドが不足する恐れもありますので,その点は御注意ください。

  VTフィールドとは,本来,目録対象資料の「その他のタイトル」による検索等を可能にするために設けられたフィールドです。検索のユレを防ぐために必要なタイトル標目を,目録担当者の判断で記述することも可能ですので,上記の目的に合致した記述であれば,明らかに記述方法等に誤りがない限りは,既存のVTフィールドをそのまま採用していただくようお願いします。


  事例2) 洋書のISBNの説明語句の省略形および補記について


   ・  洋資料の場合,ISBNの説明語句の情報源は「どこからでもよい」となっているが,補記されたものがある。情報源がどこからでもよいということは,補記という形は間違いではないか?

  コーディングマニュアル4.1.11D2では,ISBNの説明語句(洋資料)の情報源を「どこからでもよい」と規定しています。これは,「何らかの情報源に拠る記述ではあるが,その情報源の種類・記述箇所については問わない」との意味であり,「情報源がなくてもよい」ということではありません。情報源がなく,目録担当者の判断で記述するような場合には,洋資料であっても,「補記」で記述してください。

   ・ ISBNの説明語句として,「VOL:: hbk」との記述をよく見かけるが,「hbk」はAACR2の略語表に載っていない。略さずに「hardcover」とすべきではないのか?



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