コーディングマニュアル14章改訂
(平成23年12月)についての解説


平成23年12月公開

  コーディングマニュアル14章 統一書名典拠レコード(日本名)の改訂にあたって、以下のとおり、日本語の古典作品についての改訂内容を解説する。

  NCR87R3 26.0.2の規定にかかわらず、日本語・中国語等の古典作品については著者を有するものであっても、UTLフィールドに統一タイトル(統一書名典拠レコードの統一標目形)を記録し、また統一書名典拠レコードを作成してリンク形成することができる。
  日本語の古典作品においては、その統一タイトルにはタイトルのみの単独形を採用する。ただし、その作品が著者等を有する場合、著者名を付記事項とする。
  また、日本語の古典作品の統一タイトルに限っては、国文学研究資料館が公開する日本古典籍総合目録データベースの著作典拠ファイルに該当する著作データが存在していれば、統一タイトルに付記事項としてその著作ID(WID)を記録することとする。該当する著作が存在しないか同定できない場合は、著作IDは記録しない。
  日本語の古典作品の統一書名典拠レコードの作成単位は、日本古典籍総合目録データベースに該当する著作レコードがある場合は、その単位に揃える。該当する著作レコードがない場合は、「目録情報の基準. 第4版」9.2.2.に従い、著作を単位とする。

  NCR87R3では統一タイトルの適用は「無著者名古典、聖典および音楽作品」の範囲に限られているが、「和漢古書に関する取扱い及び解説 9. 統一タイトルの取扱い」において、和漢古書における著作単位での集中の重要性を考慮し、著者を有する古典作品にも適用できることとした。「目録情報の基準.第4版」9.2.1.では中国語資料に限って作成範囲を「無著者名古典を含む古典、聖典及び音楽作品」としており、これを日本語資料にも適用する。また、ここで言う「日本語の古典作品」とは、「記録史料・文書等を除く、1868年以前に成立した日本語の著作全般」を指す。日本語の古典作品が収録された資料であれば、和古書に限らず、近現代刊行資料でも、統一書名典拠レコードの作成およびリンク形成について、コーディングマニュアル14章の「日本語の古典作品」についての記載を適用できる。
  NCR87R3では、統一タイトル標目の形として「単独形(統一タイトルを単独で用いる形)と「複合形(著者名のもとに統一タイトルを続けて用いる形)」が示されており、CM14.2.1では、作曲者を有する音楽作品について複合形を採用している。しかし、日本語の古典作品については、従来の和古書目録の慣行などを勘案して、常に単独形を採用し、著者名は付記事項として記録することとする。
  また、日本語の古典作品については、「国書総目録」「古典籍総合目録」の情報を引き継いだ日本古典籍総合目録データベース(国文学研究資料館)の著作典拠ファイルが、相当数の著作をカバーするデータベースとして構築中である。その成果を有効に活用し、また両データベースの将来的な連携の可能性を目指して、統一タイトルに付記事項として日本古典籍総合目録データベースの著作ID(WID)を記録することとする。
  日本古典籍総合目録データベースにおける「著作」の単位は、「国書総目録」の項目の単位に倣ったため、目録規則やFRBR(書誌レコードの機能要件)におけるそれとは完全に一致せず、FRBRでいう表現形・体現形の違いを別「著作」と見なす場合がある。このような場合も、同データベースを根拠として統一書名典拠レコードを作成する限りにおいては、その単位に従うこととした。



































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