日本語の古典作品の統一書名典拠作成についてのQ&A

平成23年11月公開

  平成23年8月に公開した「和古書の統一書名典拠作成規則(案)」へは、多くのご意見・ご質問をお寄せいただき、ありがとうございました。皆様のご意見を元に、再度内容を検討し、最終的に「和漢古書に関する取扱い及び解説」9. 統一タイトルの取扱い及びコーディングマニュアル14章の改訂、「コーディングマニュアル14章改訂(平成23年11月)についての解説」の公開を行ないました。なお、取扱い・解説・コーディングマニュアルへは反映しきれなかったご意見やご質問、また、実務にあたって生じるであろう疑問や判断の難しい点について、Q&A形式でお答えいたします。

■検討の経緯に関するQ&A

Q1 なぜ今の時期に統一タイトルに関するルールを策定することになったのでしょうか。
A1
  平成15年6月に本運用を開始した「和漢古書に関する取扱い」では、統一タイトルについて、「和漢古書における著作単位での集中の重要性を考慮し、著者を有する古典作品にも適用できることとした」「具体的な作成規則については、「国書総目録」等、広く使われている和漢書の目録との整合性などを考慮しながら検討中」としていました。今回の改定案はこの路線に則ったものですが、「取扱い」の運用から8年余も経っているだけに「なぜ今」と思われるかもしれません。
  平成23年度より、NIIが実施する「総合目録データベース遡及入力事業」の公募において、貴重資料を排除しない方針がとられることとなりました。これにより、今後まとまった量の和漢古書書誌レコードが登録されると予想されます。また、実際に和古書の登録を検討している参加機関から、統一書名リンク(UTL)の扱いについて質問が寄せられました。このような経緯を踏まえ、今回、ルール整備を行うこととしました。

Q2 なぜ国文学研究資料館の日本古典籍総合目録データベースの情報を流用したり、その著作IDを記録したりするのでしょうか。どのような意味があるのでしょうか。
A2
  日本語の古典作品の著作名を収録したデータベースとして、国文学研究資料館の日本古典籍総合目録データベースほど規模が大きく、多くの著作をカバーし、安定した長い実績を持つデータベースは、他に類がありません。また、冊子体の国書総目録の頃から長きにわたって利用されてきた、和古書資料の利用者・図書館員ともにもっともなじみの深いレファレンスツールであるとも言えます。これをNACSIS-CATでも外部の典拠ファイルとして参照することで、その成果を有効に活用したいと考えました。



































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