NACSIS-CAT/ILLニュースレター35号 (2012.6.29)


『電子的学術情報資源を中心とする
新たな基盤構築に向けた構想』の公開について


  国立情報学研究所では,「学術コンテンツ運営・連携本部」の下で,我が国の最先端学術情報基盤(CSI:Cyber Science Infrastructure)の構築に向けて,その中核となる学術コンテンツの形成およびサービスの提供を企画・立案しています。次世代学術コンテンツ基盤の共同構築については,「学術コンテンツ運営・連携本部」の下に設置した「図書館連携作業部会」が,大学等と連携しつつ,中長期的な視野に立った検討を行っています。
  同作業部会では,平成23年度の活動の成果として,『電子的学術情報資源を中心とする新たな基盤構築に向けた構想−学術コンテンツ運営・連携本部 図書館連携作業部会報告書−(平成24年3月)』を下記のウェブサイトで公開しました。


  この報告書は,平成21年3月に公表した『次世代目録所在情報サービスの在り方について(最終報告)』以後の状況を整理したうえで,目録所在情報サービスに留まらず学術的なコレクションの整備およびその管理やサービスを含めた今後の構想について検討した結果をまとめたものです。
  報告書では,近年の学術情報流通の変化を,電子情報資源の急速な拡大,目録情報の価値の変化とLinked Open Dataの展開,電子情報資源の確保とコレクション構築の概念の変化,統合的図書館システムの登場などの観点から分析し,国内外の関連機関の最新動向を調査しつつ,新たな基盤の必要性に関する基本的な考え方の整理を行っています。そこから導き出された方向性および原則として,(1) 電子情報資源の確保,(2) メタデータのオープン化と相互接続性(相互運用性)の確保,(3) 統合的発見環境とシステム基盤の整備についての提言がなされています。具体的には,大学図書館と国立情報学研究所による電子コレクションの共同構築(既存資料の電子化,ライセンシング(契約)目録データの整備)とオープンアクセスの推進,および,システム整備が望まれており,そのために両者が密に連携した推進体制が必要とされています。

  この報告書をうけて,平成24年度以降は,「大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立情報学研究所と国公私立大学図書館協力委員会との間における連携・協力の推進に関する協定書」に基づき設置された「連携・協力推進会議」の下で,電子情報資源を含む総合目録データベースの強化について,検討・整備を進めることになります。

(学術コンテンツ課)






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