NACSIS-CAT/ILLニュースレター39号 (2014.11.28)


ERDB(電子リソース管理データベース)の現況について

  電子リソースについては,タイトルの急増や,パッケージが大規模化するにつれ,情報の把握が困難となり,その管理が大きな課題となっています。特に,現在,多くの大学図書館では,日本の電子リソースのデータ(特にJ-STAGEやNII-ELS以外の非パッケージのデータ)をほとんど把握できずにいます。そのため,国内外の大学図書館を始めとする学術機関は,日本の電子リソースについては,利用者に対して適切にナビゲートできず,またその問題に対応しようとして,同じようなデータが個別に作成され非効率な作業が発生していました。
  そこで,電子リソースに係るデータを共有するという観点から,平成24年度より,「ERDB(電子リソース管理データベース)プロトタイプ構築プロジェクト」として,大学図書館と国立情報学研究が連携・協力して,電子リソースに関するデータ共有のための基盤,即ちERDBを構築する取り組みを実施してきました。この中で,プロジェクト参加機関によって国内刊行のオープンアクセス誌を中心にデータを登録する仕組みを整備しているところです。
  これにより,データ共有を実現できるばかりではなく,日本のオープンアクセス誌の視認性向上によって,日本の学術文献の国際的な競争力強化にもつながることが期待されます。
  現在,ERDBにはERDBプロトタイプ構築プロジェクトの参加機関によって登録された国内刊行のオープンアクセス誌等,約1万7千件のタイトルのISSNやタイトルページへのリンクURLデータが入っています。このデータについて,試行的に以下の2つのデータ提供を始めました。

1. エクスポート機能を利用した商用ナレッジベースへの一括データ提供
  KBART形式のファイルでエクスポートを行えます。この機能を用いたデータを試行的にナレッジベースベンダーに提供し,大学図書館で利用できるようにいたしますので,お使いのベンダーにご相談ください。




図1 : 京都大学での活用例






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