NACSIS-CAT/ILLニュースレター4号 (2001.8.17)



OCLCとのILLシステム間リンクについて



  既に,ホームページやオンライン・システムニュースレターNo.69,NACSIS-CAT/ILLニュースレター1,3号にてお知らせしているとおり,国内外からの国際間ILL/DDS(ドキュメント・デリバリー・サービス)の促進に関する要請に基づいて,本研究所ではNACSIS-ILLのISO ILLプロトコル対応を進めています。平成12年度は,複写機能(依頼・受付)のISO ILLプロトコル対応及びOCLCとの接続に向けたシステム改造を行いました。
  今年度,以下のスケジュールでOCLCとのシステム間リンクを進める予定です。

項番
日    程
内    容
1 平成13年9月 新CAT/ILLシステム説明会(全国5か所)
2 平成13年9月〜10月 利用申込受付
3 平成13年11月〜 第一段階業務開始
4 平成13年12月〜平成14年1月 利用申込受付(第2次)

  11月から実際の業務(文献複写依頼・受付)としてお使いいただけますが,システム間リンクの運用に関しては,まだOCLCと細かい調整を行っている段階ですので,平成13年度は試行的運用と位置付けています。なお,この段階ではNACSIS-ILL上でOCLCの書誌・所蔵の確認はできません。この機能は,平成14年度以降に提供する予定です。それまでは,依頼先の図書館が公開しているOPACを使用するなどして個別に所蔵を確認する必要があります。
   NIIは,今後もこのISO ILLプロトコルによるシステム間リンクによって, 海外のILLシステムとの相互接続をさらに進めていくことを計画しています。しかし,システム間リンクの結果,各参加館が,リンク先のILLシステムに対してもメンバー登録をすることになりますと,相互接続するシステムが増加する都度,互いに登録手続きが必要となり,図書館側での業務も煩雑になりますし,システムも非常に複雑になります。
   NIIと国立大学図書館協議会とで検討を行った結果,このようなシステム間リンクによる運用上の問題を解決し,グローバルなILL/DDSを促進するためには,「システム間リンクを形成したILLシステム同士では,それぞれのILLシステムの参加館は,個別に利用登録をしなくても相互のシステムを利用可能とする」など,今までとは違った考え方による枠組みが必要であるという結論に至りました。私たちは,この枠組みを「グローバルILLフレームワーク(=Global ILL Framework 略称:GIF[ジー・アイ・エフ])」と名づけ,この枠組みに基づいたシステム間リンクが理想であると考えています。
   OCLCに対してもGIFに基づいたシステム間リンクを提案していますが,OCLC側の事情もあり,GIFをすぐに実現できるとは限りません。しかし,これからもシステム間リンクを行う各国のILLシステム運用機関に対してGIFを提案していきたいと考えています。
(計量情報係)



前ページへ
6
次ページへ