NACSIS-CAT/ILLニュースレター43号 (2016.9.12)


NIIでの目録品質管理(11)

   目録品質管理の実際を紹介する第11回は,NACSIS-CATでの雑誌関係の事項についてご紹介します。

1) 所蔵があっての書誌レコード
  NACSIS-CATは「目録所在情報サービス」です。『目録情報の基準』2.7.2に所蔵リンクについて、「総合目録の本来の機能である所在情報サービスに相当する」とあり、書誌レコード作成の際は必ず所蔵登録を行います。意外に(当たり前すぎて)このことはコーディングマニュアルのどこにも書かれていませんので、初任者は注意しなければなりません。
  雑誌の場合の所蔵レコードは、何年の何巻何号を所蔵しているかが分かるように記述します。また、書誌レコードの巻次・年月次VLYR(または、記述根拠号の注記NOTE)が採用している形式と同じ巻号形式の表示で所蔵レコードを記述することに気をつけましょう。
  例えば、VLYR:1巻1号 (昭36.1)- = 通巻1号 (昭36.1)- であれば、所蔵レコードの所蔵巻次HLVは、その雑誌に表示されている巻と号のアラビア数字を「巻(号)」の形式で記述します。また、HLYRは所蔵年次(出版年ではなく年次)を、西暦4桁の数字で記述します。この例で,1巻1号 (昭36.1)のみ所蔵している場合は, HLVとHLYRは次のようになります。
  HLV:1(1)
  HLYR:1961-1961

参考:コーディングマニュアル17.2.1 HLYR, 17.2.2 HLV

2) 複製資料間のタイトル変遷マップは作成しない
  雑誌はタイトルが変遷することがあります。タイトル変遷の判断基準は、和雑誌はコーディングマニュアル6.0.1、洋雑誌は7.0.1にありますが、この箇所に複製資料の場合についての説明はありません。複製資料については6.0.2および7.0.2の各C16 (変遷ファミリーID, FID, 変遷注記BHNT)の項目に、「複製資料間のタイトル変遷に関する事項は,ここに記録しない。原本のタイトル変遷関係は,NOTEフィールドに記録する。」とあり、復刻版やReprintの変遷マップは作成しないことになっているのが分かります。
  変遷マップは逐次刊行される原本に関してのみ作成します。原本の書誌レコードがなく,複製資料の書誌レコードのみの場合でも変遷マップは作成しません。

3) 原本が合冊されている場合は複製資料ではない
  原本が合冊製本された形で頒布される場合がありますが、これは複製資料に該当するでしょうか?コーディングマニュアル6.0.2A,7.0.2Aによると、「写真複製、電子的複写などの方法で原本を忠実に再現させた」ものが複製資料ですので、合冊されたものを入手した際、中が原本か複製資料かを判断します。
  しかし、実際には原本か、忠実に再現された複製なのか判明しにくい場合があるかと思います。そ

 



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