NACSIS-CAT/ILLニュースレター6号 (2002.3.29)


  イ) 出版・頒布等に関する事項−刊記、奥書、見返し(封面)、扉、序、跋、識語等
  ウ) 形態に関する事項−その資料から
  エ) 書誌構造リンク−その資料から
  オ) 注記−どこからでもよい
  タイトルについては、巻頭以外を情報源とした場合には、注記にその情報源を示す。また、各書誌的事項において必要があるときも、注記にその情報源を示す。

  NCR87Rでは情報源の優先順位が固定化されているが、記述対象資料により事情の異なる和漢古書の特性を考えて柔軟性をもたせ、その資料全体を情報源として総合的に判断できるようにした。

3.書誌的巻数の記録方法
  書誌的巻数はタイトルの一部として、タイトルの後スペ−ス(△)に続けてアラビア数字に置き換えて記録する。
  不完全本の場合は、完全本の巻数を記録し、続いて記述対象資料の現存巻数を丸括弧(( ))に入れて付記する。完全本巻数が不明な場合は、現存巻数のみを丸括弧(( ))に入れて付記する。
  なお、対象資料が一巻(巻立てがない)の場合には、巻数は記録しない。

  書誌的巻数の記録は、NCR87R2.1.1.1Aに従いTRフィールドに記録する。これは、利用者便宜を考えたものであるとともに、伝統的な目録の慣習に従ったものである。
  ここに不完全本の現存巻数を記録することとしたのは、完全な巻数との比較が容易となり、重要な情報が利用者にいち早く提示できることになるからである。また、完全な巻数自体が不明なものにあっても、所蔵状況を提示できることになる。

4.責任表示への付記
漢籍の場合、情報源に記載されていなくとも、責任表示には王朝名を丸括弧(( ))に入れて名前の前に付記するのが望ましい。

  漢籍目録の慣習に従い、識別上必要な王朝名の付記を行うこととした。「付記するのが望ましい」としたのは、付記することが困難な場合を想定したためである。
  伝統的な漢籍目録では使用しない丸括弧を使用したのは、現代中国での取扱いの動向に留意したためである。
  また、王朝名が情報源にない場合でも、丸括弧の付記に加えて補記([ ])の角括弧を使用しなかったのは、記号を重複して使用することが繁雑なためである。

5.版に関する事項
  和漢古書を記録する場合、版に関する事項は使用しない。

  和漢古書については、そもそも同版毎の記述とはならないため、版に関する事項は使用しない。
  「新版」や「再版」などの表記は、タイトルあるいは出版に関わる注記として取扱う。




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