和漢古書に関するコーディングマニュアル(案)

2002年4月23日版


1.適用範囲・書誌レコードの作成
  単位原則として、和古書は1868年以前、漢籍は1912年以前のものを和漢古書とする。
ただし、幕末のもの、清朝末期のものにおいて、近代的印刷技法・出版形態によって大量出版されたものについては、和漢古書扱いとしなくてもよい(版毎に書誌レコードを作成し、その書誌レコードを共有する)。
  また、明治期以降のものであっても、和漢古書としての取扱いが適当と思われる書写資料、少数部数の刊行物などの場合は、和漢古書扱いとする。
  ※   日本における近代印刷技術の確立は、明治極初期の本木昌造等に求められるが、それ以前、幕末期にはすでに、油性インクを使用した銅版本や活版本の出版が盛んに行われていた。又、中国においては、清朝末期にはすでに近代洋式印刷の一種である石印本が大量に出版されていた。

  しかしその一方では、旧来からの手法(版木を用いて少部数ずつ印刷・製本)そのままの出版も、近代以降の数十年の間、続いていた。
  こうした、過渡期における新旧の交錯した印刷技法・出版状況に対しての現実的な対応である。
  和漢古書は、記述対象資料毎に特有な記述が必要であるため「稀覯本」扱い(「目録情報の基準.第4版」4.2.3)とし、記述対象資料毎に別書誌レコードを作成する。また、その旨を最初の注記として記録する。
      (例)NOTE:和漢古書につき記述対象資料毎に書誌作成

2.通則
C.M.2.0D(追加)
ア)情報源
  和漢古書においては、各データ要素の情報源として有効である箇所及びその優先順位は、時代により、分野により、更には当該資料により異なる。従って、原則としてその資料全体が情報源として検討される必要がある。この原則のもとに、各データ要素は、それぞれのフィールドについて比較的有効である下記の情報源を参考として、記録する。
  1)タイトル及び責任表示に関する事項
    @巻頭、題簽、外題
    A目首、自序、自跋、巻末(尾題も含む)
    B刊記、奥書、見返し(封面)、扉、版心、小口書、著者・編者以外の序跋、識語等
  2) 出版・頒布等に関する事項−刊記、奥書、見返し(封面)、扉、序、跋、識語等
  3)形態に関する事項−その資料から
  4)書誌構造リンク−その資料から
  5)注記−どこからでもよい

  タイトルについては、巻頭以外を情報源とした場合にはNOTEフィールドにその情報源を示す。
  また、各書誌的事項において、識語および後補書入を情報源とした場合には、NOTEフィールドにその旨を記録する。その他、各データ要素において必要があるときは、NOTEフィールドにその情報源を示す。



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