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1 「目録情報の基準」関連
1.0  共通事項
1.0.4 目録規則


A)AACR2の改訂について(1)(No.51 p.4-12)

平成6年度総合目録(小)委員会での審議の結果,洋資料を扱う場合に準拠する目録規 則として,AACR2の改訂版であるAACR2R 1988 Revision (以下AACR2R 88)及び AACR2R 1988 Revision, Amendments 1993(以下AACR2Amen.93) を適用することに決定しました。

(審議結果に関しては,ニュースレターNo.47 で報告 しました) 。その審議の際に,目録作成の現場にはこれら改訂版が行き渡っていない場合 も想定されることから,具体的にどの条項に変更があったのかがわかるような形で広報し てほしい,との要望がありました。

そこで,今回から数回に分けて,AACR2に対してどのような変更があったのかを, 主な条項について紹介することにします。ただしここでは煩雑を避けて,条項の細かな文 言の変更や例示のみの変更については省略し,主要な変更部分についてのみ取り上げるこ とにします。

条項番号は最新のものを採りましたので,AACR2と相違する場合は,AACR2で はどの条項に該当するかを( )内に示しました。

第1章 記述総則

1.0H 複数の主情報源がある記述対象

1.0H1 a)  (AACR2 1.0H  第1センテンス「1部ものの資料」1)の部分) 
    改訂内容:2以上の主情報源をあたかも1であるかのように扱う対象の拡大

  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2     「録音物」のみ                                                  │
  │             ↓                                                           │
  │AACR2R88  「複数の異なった作品から成り,全体をカバーする主情報源を持た     │
  │           ない資料」(複数の作品を収録し,それぞれの作品ごとに標題紙が     │
  │           ある図書,両面に異なったレーベルがある音盤等)一般               │
  └─────────────────────────────────────┘


1.1B 本タイトル

1.1B10   (AACR2 2.1B2 をもとにしている) 
  改訂内容:主情報源に総合タイトルと個別の作品のタイトルの双方がある場合,本タ
            イトルは総合タイトルとし,個別のタイトルは内容注記に記載する規定を適
            用する対象の拡大
  ┌───────────────────────────────────┐
  │AACR2     第2章にあって図書等印刷物に適用される規定だった             │
  │               ↓                                                     │
  │AACR2R88   資料種別を問わず適用するよう,第1章に収められた             │
  └───────────────────────────────────┘
       *09例) Six Renoir drawings 
          Note: Contents: La danse a la campagne -- Les deux baigneuses --
            Pierre Renoir -- Enfants jouant a la balle -- Baigneuse assisse
                   -- Etude d'une enfant
   関連フィールド:TR,CW,NOTE


1.1C 一般資料表示

1.1C1 
    改訂内容:一般資料表示表に種別を追加。視覚障害者のための資料に関する規定の追
      加
 ┌─────────────────────────────────────┐
 │ AACR2R88   表1(英国用)及び表2(オーストラリア,カナダ,米国用)に            │
 │            braille,  表2にart reproduction, toy を追加                   │
 │            表1,2のmachine-readable date fileを computer fileに変更       │
 │            視覚障害者のための資料に付与するGMD に関する規定を追加        │
 │  AACR2Amen.93  表2にactivity card を追加                                 │
 └─────────────────────────────────────┘
  関連フィールド:GMD,SMD
  注意:総合目録データベースにおいては,コード類で記録する         

1.1F 責任表示

1.1F11  (1983年の改訂で新設された条項。AACR2 1.1F11は1.1F10に組み込まれた)
    改訂内容:並列タイトルがない場合の並列責任表示に関する条項の新設
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2R88      本タイトルと同じ言語・文字によるもの,それがなければ最初に表 │
  │              示されたものを記録する。任意で各表示を列記する              │
  └─────────────────────────────────────┘
   関連フィールド:TR


1.1G 総合タイトルのない記述対象

1.1G2   (AACR2 1.1G2の部分,及び 3.1G, 6.1G, 7.1G, 11.1G) 
  改訂内容:総合タイトルを持たず特に主要と思われる部分もない資料の記述方法
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2         一括で記述し,各部分のタイトルを列挙する(各部分を個別に記述  │
  │       する方法への言及はなかった)                                        │
  │       地図資料・録音物・映画や録画物・マイクロ形態資料については,        │
  │       各章の当該箇所で,個別に記述する方法を選んでもよいとの規定が        │
  │       あった                                                             │
  │         ↓                                                               │
  │AACR2R88    任意で,地図資料・録音物・映画や録画物・コンピュータファイル   │
  │           ・マイクロ形態資料ならば,個別のタイトルを持つ作品をそれぞれ    │
  │       記述して,各記述を注記でリンクしてもよいという規定を明示            │
  └─────────────────────────────────────┘
   関連フィールド:TR,NOTE,PTBL


1.2B 版表示

1.2B5
    改訂内容:並列版表示の記録方法に関する任意規定の追加
  ┌────────────────────────────────┐
  │AACR2R88      任意で,並列版表示をそれぞれ列挙してもよい         │
  └────────────────────────────────┘
         *09例)2e ed. = 2a ed. = 2. Aufl.
    関連フィールド:ED                            


1.2C 版に関する責任表示

1.2C4   (1983年の改訂で新設された条項) 
    改訂内容:並列版表示の並列責任表示に関する任意規定の新設
  ┌────────────────────────────────────┐
  │AACR2R88     版表示と版に関する責任表示が両方とも2種以上の言語や文字で表│
  │       示されている場合は,任意で,それぞれの責任表示を,それが属す        │
  │       る版表示のあとに記載する。                                       │
  └────────────────────────────────────┘
         *09例)2nd ed. / edited by Larry C. Lewis = 2e ed. / redige par Larry
                  C. Lewis
   関連フィールド:ED


1.4及び第2章以下の出版・頒布などのエリア
  改訂内容:1.4B1で,非刊行資料を扱う規定を特定して(1.4C8, 1.4D9, 1.4F9, 1.4F
       10),それらを新設し,それ以外の規定は刊行物のみを扱うように限定した
  ┌────────────────────────────────────┐
  │AACR2R88                                                                │
  │ ┌1.4C8   非刊行資料については,出版地等を記録しない                    │
  │ │1.4D9   非刊行資料については,出版者名等を記録しない                  │
  │ │1.4F9   自然発生物には日付は記録しない。その他の非刊行資料については,│
  │ │      制作年を記録する                                               │
  │ └1.4F10  非刊行のコレクションについては,日付または包括的な日付を記録す│
  │           る                                                           │
  └────────────────────────────────────┘
    関連フィールド:PUB


1.4C 出版地,頒布地など

1.4C1 
   改訂内容:出版地等が複数の言語や文字で表示されている場合の規定を追加
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2R88      本タイトルと同じ言語・文字によるもの,それがなければ最初に表 │
  │              示されているものを記載する                                  │
  └─────────────────────────────────────┘
  関連フィールド:PUB                         


1.4C5 
    改訂内容:出版者等の事務所が複数の土地にあるとき,2番目以降に表示された土地
      を転記する場合の変更
  ┌────────────────────────────────────┐
  │AACR2      「目録作成機関の母国にある土地のうち最初に表示されたものか,  │
  │           印刷の体裁で強調されている最初のもののいずれか」             │
  │         ↓                                                             │
  │AACR2R88   「印刷の体裁で強調されているもののうちのいずれか,及び,最初   │
  │           に表示された土地と強調された土地のいずれにも含まれていない場 │
  │           合は母国にある土地で最初に表示されたもの」                   │
  └────────────────────────────────────┘
         *09例) New York ; London ; Sydney
              (London は印刷で強調されており,目録作成機関はオーストラリアに
            ある) 
   関連フィールド:PUB


1.4D 出版者名,頒布者名など

1.4D2 
    改訂内容:出版者名等の簡潔な形が複数の言語や文字で表示されている場合の規定を
      追加
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2R88      本タイトルと同じ言語・文字のもの,それがなければ,最初に表示  │
  │              されているものを記載する。任意で,各々を列記する             │
  └─────────────────────────────────────┘
  関連フィールド:PUB

1.4D5 
  改訂内容:複数の出版者等があるとき,2番目以降の出版者名等(と出版地等)を記
      録する場合の変更
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2      「印刷の体裁で強調されている場合」のみ                         │
  │         ↓                                                               │
  │AACR2R88   a)「最初に表示されたものと一緒に表示されている場合」(例1) ,    │
  │              b)「最初に頒布者・発売機関等が表示され,出版者は2番目以降に  │
  │              表示されている場合」, d)「2番目以降に表示された出版者等が目 │
  │              録作成機関の母国にあって,最初に表示された出版者等は別の国に │
  │              ある場合」(例2) を追加                                      │
  └─────────────────────────────────────┘
     *09例1) London : Macmillan for the University of York
         2) Paris : Gauthier-Villars ; Chicago : University of Chicago Press 
                 (目録作成機関は米国にある) 
    関連フィールド:PUB
  注意:出版者等と出版地等を繰り返して記録する場合,総合目録データベースでは,
    フィールドを繰り返す形で記録する                 


1.4D6     (新設条項。AACR2 1.4D6は1.4D7に) 
    改訂内容:2番目以降に表示された頒布者を記録する任意規定の新設
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2R88      任意で,最初に表示されているのが出版者でも,2番目以降に表示   │
  │              された頒布者(と頒布地)を記載してもよい                      │
  └─────────────────────────────────────┘
  関連フィールド:PUB
  注意:頒布者等と頒布地等を繰り返して記録する場合,総合目録データベースでは,
    フィールドを繰り返す形で記録する


1.4F 出版年,頒布年など

1.4F7 
  改訂内容:およその出版年を補記する場合に関する任意規定の追加
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2R88    出版年等が表示されていない場合に記載した著作権登録年・製作年  │
  │              (1.4F6)とおよその出版年とが著しく異なるときは, 任意で,およ  │
  │       その出版年を記載してもよい                                         │
  └─────────────────────────────────────┘
         *09例) ,[1982?], c1949 
  関連フィールド:YEAR,PUB,NOTE

1.5B 資料の数量(特定資料表示を含む)

1.5B4    (AACR2 1.5B4 及び 6.5B2, 7.5B2)
    改訂内容:再生時間の記録に関する規定の変更
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2         第2章以下の該当箇所に規則内容を委ねていた                   │
  │              録音物や映画・録画物の再生時間が5分以上であれば分単位で端数 │
  │              を切り上げて記載する(6.5B2, 7.5B2)                          │
  │             ↓                                                           │
  │AACR2R88      規則内容を総則で定め,第2章以下の該当規則は総則を参照する形  │
  │              に(内容上の大きな変更はない)                                │
  │         a)記述対象に表示されたものを記載するのが原則。b)表示がないが     │
  │            容易に確認できるときはそれを記録する。c)容易に確認できないと  │
  │            きは,任意でおよその時間を記録する。d)任意で,複数の部分から    │
  │            成る資料に,(概ね)統一された個々の再生時間が表示されている     │
  │            ときは,それを記載してeachという語を後に付す(それ以外のとき    │
  │            は全体の再生時間を記録する)                                   │
  │            5分等の条件で記載方法を区別する表現はない                     │
  └─────────────────────────────────────┘
     *09例)11 sound cassettes (ca. 30 min. each) 
    関連フィールド:PHYS,NOTE


1.5D 大きさ

1.5D2    (1985年の改訂で新設された条項)
  改訂内容:入れものの名称と大きさを記録する任意規定の新設
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2R88      資料が入れものに入っている場合,任意で,入れものの名称と大き  │
  │              さを記載してもよい。複数種類の資料を組み合わせた資料について│
  │              も同様(1.10C2)                                              │
  └─────────────────────────────────────┘
         *09例) 12 paperweights : glass ; 12 cm. each in diam. in box 40 × 50 
         × 8 cm.
               12 slides, 1 sound cassette, 1 booklet, 1 map ; in box 16 × 30 ×
          20 cm.
    関連フィールド:PHYS


1.6B シリーズの本タイトル

1.6B2 
    改訂内容:資料に異なった形のシリーズタイトルが複数表示されていて,しかも最も
          優先順位の高い情報源には表示されていない場合の,タイトルの選択順位の
      変更
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2       十分かつ簡潔な形のものをシリーズの本タイルとして選ぶ          │
  │         ↓                                                               │
  │AACR2R88      相対的に優先順位の高い情報源にある形のものを選ぶ            │
  └─────────────────────────────────────┘
    関連フィールド:VT,PTBL,親書誌のTR
  注意:総合目録データベースでは,シリーズのタイトルは親書誌のタイトルとして,
    タイトルと同じくタイトルページを主情報源とするが,AACR2のシリーズの
    情報源は,図書等ならば「当該出版物全体」というように,本タイトルの情報源
    よりも範囲が広い


1.7A (注記エリアの)予備規則

1.7A4 (異版や他の著作を引合いに出す注記)
    改訂内容:記述対象が別資料の複製である場合の注記に関する規定の追加
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2R88   「複製資料に関する注記」を記載してから「原資料に関する注記」   │
  │       を記載する                                                         │
  │           なお,原資料に関する注記は1つにまとめる(1.7B22)                 │
  └─────────────────────────────────────┘
        *09例) Facsim. of: A classification and subject index for cataloguing
         and arranging the books and pamphlets of a library. Amherst, Mass.
                   : [s.n.], 1876 (Hartford, Conn. : Case, Lockwood & Brainard).
                  44 p. ; 25 cm.
   関連フィールド:NOTE


1.7B 注記

1.7B
  改訂内容:注記の記載順に関する規定の追加
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2         B1以下,AACR2に掲載された順に記載する                        │
  │                  ↓                                                      │
  │AACR2R88      ある特定の注記を最重要であると決めて, それを最初に記載しても│
  │              よい                                                        │
  └─────────────────────────────────────┘
   関連フィールド:NOTE


第2章 図書,パンフレットおよび印刷した一枚もの

2.1B 本タイトル

2.1B1 
  改訂内容:本タイトルをタイトルページ以外の部分から採った場合注記する旨の追加
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2R88    ┐                                                            │
  │            ├タイトルページ代替物とした部分は注記に明記する (→2.7B3)    │
  │AACR2Amen.93┘                                                            │
  └─────────────────────────────────────┘
    関連フィールド:TR,VT,NOTE


2.5B 冊数および(または)ページ数

2.5B23-24      (AACR2 2.5B23) 
  改訂内容1):視覚障害者のための資料の形態的記述で,数量のあとに付す資料種別を
              示す用語の追加
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2R88    of computer braille, of solid dot brailleの例を追加(2.5B23)   │
  │            (thermoform copy)(2.5B23), (large print)(2.5B24)の語を使用す  │
  │            る規定の追加                                                  │
  │             braille cassette items資料についての扱い方への言及の追加(2.5 │
  │             B24)                                                         │
  └─────────────────────────────────────┘

    改訂内容2):墨字と触読システム,あるいは 2種以上の触読システムから成る記述対
              象の形態的記述で,数量のあとに付す用語の表現の変更
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2         of print/braille, of print/press brailleのような用語を付す  │
  │                  ↓                                                      │
  │AACR2R88      of print and braille, of braille and Nemeth codeのように簡潔│
  │              に記述する                                                  │
  └─────────────────────────────────────┘
  関連フィールド:PHYS                        


2.5C 挿図類

2.5C2      (AACR2 2.5C2に2.5C1の第2センテンスが加わったもの)
  改訂内容:挿図類の種類を示す用語(maps, portraits等) の一部削除
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2R88    chartsを削除                                                  │
  └─────────────────────────────────────┘
    関連フィールド:PHYS

削除規定      (AACR2 2.5C5)
  改訂内容:挿図類が見返しにあるときそのことを注記するという条項が,1993年の修
            正で削除された
    関連フィールド:PHYS,NOTE


2.5D 大きさ

2.5D3 
  改訂内容:複数の部分から成る記述対象(多巻セット等)の各巻の大きさが異なって
           いる場合の大きさの記録方法の変更
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2       最小値と最大値の差が2cm未満のときは最大値を記載し,2cm以上     │
  │           のときは最小値と最大値をハイフンで結んで記載する               │
  │         ↓                                                               │
  │AACR2R88   差に関わらず,最小値と最大値とをハイフンで結んで記載する        │
  └─────────────────────────────────────┘
     *09例) ; 21-22 cm. 
  関連フィールド:PHYS


2.7B 注記

2.7B16    (AACR2R88による新設規定)
  改訂内容:別の形態に関する注記の新設
  ┌─────────────────────────────────────┐
  │AACR2R88   記述対象の内容が別の形態で刊行されていれば,注記に記載する     │
  └─────────────────────────────────────┘
         *09例)Issued also as computer file
  関連フィールド:NOTE                        

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